5話 ページ6
轟side
流石に深夜になったので、事情聴取は辞めた。
しかし知ってしまった以上は無視できないため、また会う約束を漕ぎ着けた。
「だーかーらー、俺がそこのソファで寝させていただきます！！！」
「お前はお客さんだろ、ベッド貸す。」
「俺、轟サンのファンに殺されたくねぇもん！！」
「なんの話だ？」
「天然か！！お願いします俺をソファにして下さい！」
そう言われて土下座までされたら、流石に否定出来なかった。
「はぁ、･･･あ、分かった一緒に寝るか？！」
「悪化してる！！てか俺今発 情期中だから5分後の安心を保証できません！！」
と言われずいずい自室に押され、
「ありがとうございまっす！！」
ピシャリとドアを閉めた。
･･･そんなに嫌か？
.
「ん･･？」
ちょっとした物音で目が覚めた。
泥棒か？とも思ったが、そういえば狼を拾ったんだった。
大狼になにかあったのか、そう思って部屋から出る。
「大狼･･･？」
「っう、･･･ん、はぁっ、」
これは、･･･そうか、大狼がそんな事言ってたな。
「おい、」
「っあ、･･･ん、と、轟サンっ、」
赤い顔をして、俺に手を伸ばす。
これを、この手を取ってもいいのか。
少しだけ戸惑う。
「つ、ぅあ･･･、、っん！！」
「大丈夫か、」
「･･･さー、せん、だい、じょっ、う、ぶなんで、」
そう言って力無く俺を押す。
戸惑ってる場合じゃねぇな、そう思ってその手を掴む。
「大丈夫じゃねぇなら、手ぇ出して貰って構わねぇぞ。」
そんな事を口走った。
中学生相手に何言ってんだ。
しかも今日会ったような奴に。
「っ？！！や、だ、･･･！！！」
大狼の、少し尖った犬歯が自身の唇をきゅっと噛む。
少しだけ血が滲んでいる。
「大狼、それは、」
オススメしねぇぞ。
そう思って、不意に大狼にキスをした。
ソファで苦しそうにする大狼に。
「っん？！ふ、ぁ、･･･へ、」
艶めかしいその唇がとても美味しそうだと思った。
やべぇだろ。相手は中学生だぞ。犯罪だ。
しかし、その金色の瞳は俺を捕らえて離さなかった。
折角大狼が抑えて、我慢してたリミッターを俺が外したのだと理解するのに時間は掛からなかった。
食べられるんじゃねぇかって位の勢いで、俺は押し倒される。
デジャブだな･･･、なんて頭は冷静だった。
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春千瑠 - めっちゃめちゃ面白いです❗これからも応援します❗更新頑張ってください (2022年12月29日 12時) (
レス) @page20 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
んく - やばい！主人公が好みすぎる！更新、待ってます！ (2021年9月5日 20時) (レス) id: 8afb8675a5 (このIDを非表示/違反報告)
虚(プロフ) - 好きですっ！とても良い作品ですねっ！お気に入り失礼しますっ！更新幾らでも待ってますっ！ (2020年3月14日 23時) (レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ - かっちゃんとの絡みがめちゃくちゃ可愛いですっ！！これからも頑張ってください！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: ba5e1e3f04 (このIDを非表示/違反報告)
あげまき(プロフ) - 暗黒破壊神＠さん» コメントありがとうございます！！存分の楽しんで頂けたら幸いです…！！ (2019年4月7日 4時) (レス) id: 982f0426be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげまき | 作成日時：2019年2月8日 17時
