~2~ ページ28
架純ちゃんと2人でエレベーターに乗り、31号室まで行く。
中から少し賑やかな声が聞こえた。
あなた「遥・・・?入るよ・・・?」
遥「・・・え?」
私と架純ちゃんが病室に入ると、一瞬嬉しそうな顔をしてからすぐに私を睨んだ。
遥「来ないでって言ったじゃん!なんで来るの!!」
あなた「家族なんだからお見舞いに来るのは当然でしょ?どうなの、具合は?」
遥「あんたに言ったところでどうにもなんないし。で、なんの用?」
あなた「お見舞い。・・・あ、この人、私のお友達の有村架純ちゃん。」
有村「はじめまして。有村架純です。遥ちゃん・・・でいいのかな?」
その途端、今まで強ばってた遥の顔が一瞬で和らいだ。
遥「え?嘘、なんで・・・え、どうしよう・・・めっちゃかわいい・・・」
あなた「あれ?遥、架純ちゃんのファンだっけ?」
遥「家族って言う割にはそんなことも知らないの?私、結構前から有村架純ちゃん好きなんだけど。」
あなた「へぇー知らなかった。」
遥「・・・てか有村架純ちゃん連れてきたところであんたのプロフィールにあたしの名前とか関係とか入れるつもりないから。早く帰ってくんない?」
あなた「私結構家族の話聞かれる時しんどいんだけど。妹いるのに4人家族ですって笑顔で言うのきついんだよ?」
遥「そんなんじゃ女優としてまだまだってことじゃん。いいから早く帰れよ。邪魔。」
私ははーっとため息をついて病室を出た。
慌てて架純ちゃんも着いてきて、もう1回さっきの公園に戻った。
あなた「見苦しいとこ見せてごめんね。」
有村「ううん、それは大丈夫だけど、あの子は・・・」
あなた「・・・私の妹。今16歳なの。」
有村「でも、公式サイトには弟しか・・・」
あなた「遥が、入れたら家族の縁を切るって言ったから入れられなかったの。その理由は教えてもらえなくて。」
有村「遥ちゃん、どうしたの?」
あなた「・・・難性の心臓病なの。14歳の時突然かかって、余命3年通告を受けたんだ。それで、遥は学校も行けずにこの病院で入院してるの。」
有村「・・・」
あなた「今までずっと青春エンジョイしてたから、耐えられなくなったんだろうね。家族の顔も見たくないって突っぱねて、自暴自棄になって、ご飯もろくに食べられてないらしい。」
有村「それであんなに腕とか細かったんだ・・・」
あなた「私とか遥汰がお見舞いに行ってもあんな感じだし、両親が行ってもあんな感じらしいよ。」
有村「そっか・・・」
187人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愁 - 何度も続けてのコメントですみません...。 物語一気に読んじゃいました。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2019年10月20日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - またまた続けてのコメントですみません...。 去年までバレなかったけど、去年初めてバレた ってなんかおかしくないですか? (2019年10月20日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 横浜 流星〜3〜のここの台詞 あなた「去年までバレなかったけど、 去年初めてバレた これ正しくは一昨年までバレなかったけど、 今年初めてバレたではないんでしょうか? (2019年10月20日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - 続けてのコメントですみません(>_<) 一つ前のコメント将暉〜1〜と書きましたが...。 正しくは将暉〜2〜でした。 すみませんでした...。 (2019年10月20日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 菅田 将暉〜1〜のここの部分 今度は隣に将暉くんもいるこれって他の人も いるんです? (2019年10月20日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼暉 | 作成日時:2018年3月7日 18時