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路地の方に連れていかれたと思いきや、私を抱きしめてきた男。


すぐにでも振り払ってやろうかと思ったが、男が何故か泣いている。




どうした、情緒不安定なのか






「教祖様はいつもこんな人を隣に連れて歩けるなんて…
本当に羨ましい。」



『……、』



「こんなにも想っているのに、いつも振り向いてくれはしない貴方が今、こうして私の腕の中にいる」



『えっと、あの』


「一度でいいから、私のものにしたかった……」





口を開けないぞ。




……え、あれ、
もしかしてこれ

私告白されてる?





すると肩を掴まれ、勢いよく離される。




目が合うと男は


「私ではダメでしょうか」


と、再び切なそうに尋ねてきた。





もちろん答えは決まっている






『教祖様しかおりません』




距離を取り、しっかりと伝えた。





「月は、見に行ってくれないのですか」



『貴方にそのような思いがあったと知った今、
夜に貴方と会うことはできません』





っていうか、童磨に昔言われてたこと。



“自分に気がある男とは夜会わない。”


童磨法だ。
この法を破ると童磨刑に処される。()


まぁつまり、酷い目に遭うということ。





すると男は弱々しく手を離し、
私の手をそっと引いた。




「帰りましょう、手を繋いで」





なんで?







今振ったよね?
手を繋いで帰るの?

そういうものなのだろうか、




きっとそうなんだろう、と自分に言い聞かせて
男に連れられるまま街中を歩く。






あぁ童磨、今頃何してるかな




あの一緒に居た女はもう、殺してるかな







早く会いたいなぁ……







そんな事を思いながら、賑わう街中を歩く私。
静かになった男とは全く話さずに。









そして屋敷に戻った後のそんな私を待ち受けている出来事。
この時の私は、知る由もなかった__

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おもち(プロフ) - るみさん» おおお……!!!コメントありがとうございます……ッッ!!!こちらこそ感謝です……っ゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年1月4日 15時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
るみ - 今ここまで読んで見ましたが……私の想像以上に最高の作品でした!!書いてくれた作者さんありがとうございます!! (2020年1月4日 13時) (レス) id: b36153d67a (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - クラゲさん» ヒビが……(´・ω・`) (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - うささん» そそそそそんなに!!!?滅相もない!!!(;▽;)嬉しいですぅぅぅぅぅありがとうございますぅぅう!!!!゚(゚´Д`゚)゚。 (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - paopaoman217さん» え!?ありがとうございますっっ!!!!ヽ(;▽;)ノ更新待っててくださいね〜!!(≧▽≦) (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年11月17日 23時

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