検索窓
今日:22 hit、昨日:52 hit、合計:755,755 hit

63 ページ14






睨み合う童磨と男、
そして私と女。



なんだこの修羅場は。





こんな危ない屋根の上で一体何をしているのだろうか私たちは。






「……Aは君の手に収まるような玉じゃない」



「承知の上です
こんな綺麗な人、私には勿体ない」





いや、多分童磨が言いたいのは恐らく、
私は鬼で男は人間であるからお前に私をどうこうできるような力はない、

……という事なのではないだろうか?




「あ、A。
俺の事、そんな風に思っててくれてたんだね
凄く感動したよ」



『え』






待って、何を聞かれた?どこまで聞かれた?
私が童磨に好意を寄せている事に気付かれた?





「まさか俺が自分の極楽を願ってないだなんて。
そんな事言われたのは初めてだなぁ」




『そっちかよ』




「え、なにが?」







思わずツッコんでしまった。
焦って損したわ。





「……私たち、仲良く月を見ていたので、もしここから月を見ようとしていらっしゃったのなら別の場所に行って頂けますか」




「おぉ、言うようになったねぇ
そういう挑戦的な態度、俺は好きだぜ」




童磨が怪しく笑う。
男を喰うつもりなのかな?

私も食べたかったんだけどなぁ






でももうこの男は逃げられない

童磨に目をつけられたんだから








「そうだな、俺たちはお邪魔するよ

…………A、後で部屋に来て」




童磨は振り返り様、冷たく笑ってそう言い放つ。



『承知しました。』




思わず即答してしまう。


いや最後、声低すぎ。
童磨怖い、部屋行くの怖い。






「……私がA様を離さなかったら?

一晩中」



私の腰を嫌な手つきで撫でる男が童磨を煽る





「うーん?取りに行こうかな」



と、爽やかな笑顔で男の煽動を躱した。
これぞまさに大人の対応である。







……ってか、取りに行くってなんだ
私は物か。

64→←62



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (413 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1183人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 童磨 , 鬼滅
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おもち(プロフ) - るみさん» おおお……!!!コメントありがとうございます……ッッ!!!こちらこそ感謝です……っ゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年1月4日 15時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
るみ - 今ここまで読んで見ましたが……私の想像以上に最高の作品でした!!書いてくれた作者さんありがとうございます!! (2020年1月4日 13時) (レス) id: b36153d67a (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - クラゲさん» ヒビが……(´・ω・`) (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - うささん» そそそそそんなに!!!?滅相もない!!!(;▽;)嬉しいですぅぅぅぅぅありがとうございますぅぅう!!!!゚(゚´Д`゚)゚。 (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - paopaoman217さん» え!?ありがとうございますっっ!!!!ヽ(;▽;)ノ更新待っててくださいね〜!!(≧▽≦) (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おもち | 作成日時:2019年11月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。