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「もういいだろう。
さっさとそいつ連れて帰れ」



「えー、さっきの事まだ何も聞いてな……」



「そいつに聞け、お前らが帰らないのなら俺はもう行く」






うわぁ、空気がまだピリピリしてる。

猗窩座の額には青筋が浮かんでいて、
童磨はいつもよりずっとニコニコしてる2人共怖い。





「それではAに聞こう。
何してたんだい?」



『えっ私に聞くの?
……いや、やっぱりさっきのって間違いなく接吻なのか……?』



「何だそれ」





猗窩座からツッコミ入った。




そして猗窩座がため息をついて私の隣に立つと、


「意外にいい味がした」


と、笑みを浮かべて童磨を見つめた。





「……」




対する童磨は真顔で猗窩座を見つめている。



童磨って笑っても真顔でも、いや、何してもかっこいいと思う。切実に思う。



でも今は怖いや。







『……』




沈黙が続く。



私は何を言ったらいいのだろうか。
まず口を開いてもいいのだろうか。(白目)





「……そろそろ、分からせないとね」





低く小さな声で、
本当に聞こえるか聞こえないかのボリュームで
そう聞こえてきた。





『…… 猗窩座、』



「……?」




私も童磨に聞こえないくらいの声の大きさで猗窩座に話しかける。




『た、助けて』



「無理だ」





ドンッと背中を押され、童磨の元に……


童磨の、元に……




………え?







近づいた途端に腕を引かれ、ギュゥッと音がするくらい強い力で抱きしめられた。




『(童磨の腕、がっしりしててうわぁ好き、
いや胸板思ってたより厚くてすごくキュンキュンする
えぇぇとりあえずすごく好き)』





抱きしめられた瞬間から煩悩が渦巻き出す。

そして先程の怖い童磨を思い出しハッとした。
今この人は危険だった。





「本当、屋敷から出さない方がいいのかなぁ……
どう思う?猗窩座殿。」



『……!』




自分の顔が青ざめていくのが分かる。


その言葉に対して猗窩座は何も答えない。






「……俺は端からそいつに興味などない」



「あぁ!そうだったのか!
それは悪い事をした。
“うちの” Aが邪魔をしたね」



「そいつが“俺に” 会いに来るのにはもう慣れた」





「……」


「……」





ひいっ、と思わず声に出しそうになるがそれすらも出させないこの二人の圧よ。






「……帰ろうか、A」



『ハイ……』





私は今、どんな顔しているのだろうか。

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永眠@神作のコメ欄に浮上 - 今更だけど一章のコメ欄にきたぜよ!!←←  きたついでに懐かしの一章をまた見て行くわ♪二章でも早いうちにコメするねっっっっ (2020年1月6日 22時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 秋刀魚大好きなエメラルドさん» いやそれな!!!です!!!!!萌えますよね……(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 1時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好きなエメラルド - 両片思い…とてもすこ(クソデカボイス) (2019年12月17日 0時) (レス) id: 8b9d7d7154 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» それいいっすね賛成です( ̄∀ ̄)イケメンな教祖様がいるので毎日極楽ですねっっ(o´艸`) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - おもちさん» きゃーっ!!それは凄い私得!! 信者同盟結びませんか?(^.^) (2019年11月16日 12時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年11月6日 23時

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