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振り返ればそこには童磨。
左腕には男の首が抱えられていて、右の小脇に抱えられているのはその男の胴体と思われる部位。
『……それ、だれ?』
「あぁこれ?Aが言ってた男ってこれのことかと思ったんだけど……どうやら違ったようだ。
ねぇそれより、その女殺したの?」
やばい。
明らかに怒っている。
もしかしたらこの女は食わずに
とって置いたのかもしれない。
だとしたらとんでもない事をした。
『ごめん、なさい』
「……うん、いいよ。俺は優しいから
許してあげるよ
でもどうして殺したのかな?
君はそういう事滅多にしないのに」
『……無性に腹が立って、』
お互い体勢も変えず、会話を続ける。
『この女が、童磨と一緒に笑ってたから……』
「……俺と女が一緒に笑ってるのが嫌だったの?」
『……、』
目を見つめらる。
なんでも見透かされそうな目だから思わず視線を逸らしてしまった。
「ふぅーん…へぇ〜……」
『……?』
私と女を交互に見て、何やらニヤニヤしている。
そんな表情すらかっこいい。
私にしたらそれは目の保養でしかない。
「そっか〜、嫌だったのかぁ」
彼はそう言うと、両手に持っていた男だったものを捨てた。
「その男じゃないんでしょ?
じゃあ俺いらないや
……詳しく教えてよ、どんな男だったの?
そのかっこいい男ってのをさ」
『……えっと、』
どうしてそこまでして知りたいのだろう?
今更嘘でした、なんて言ったら怒られるだろうか
あぁ、でも童磨になら怒られて、
そして食べられてもいいかも。
『この女を殺すときに童磨が来て、咄嗟についた嘘だったの。ごめんなさい』
「……あれ、じゃあかっこいい男なんていなかったってこと?」
『強いて言うなら童磨が私の好み……グホッ』
笑顔で私の土手っ腹に風穴開けやがった。
そんな所も好きだ。
「なんだ、そうだったんだ
この男殺され損だね
ちゃんと食べきってね?」
『食べます食べます!
これはもう童磨の愛なんだね!!』
私の言葉を無視して部屋を出ていってしまった童磨。
そんな笑顔ずるい。可愛い。
食べずには居られない。
今日はなんだか、童磨と久しぶりにこんなに話た気がするなぁ。
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「俺の愛、ねぇ……」
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永眠@神作のコメ欄に浮上 - 今更だけど一章のコメ欄にきたぜよ!!←← きたついでに懐かしの一章をまた見て行くわ♪二章でも早いうちにコメするねっっっっ (2020年1月6日 22時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 秋刀魚大好きなエメラルドさん» いやそれな!!!です!!!!!萌えますよね……(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 1時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好きなエメラルド - 両片思い…とてもすこ(クソデカボイス) (2019年12月17日 0時) (レス) id: 8b9d7d7154 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» それいいっすね賛成です( ̄∀ ̄)イケメンな教祖様がいるので毎日極楽ですねっっ(o´艸`) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - おもちさん» きゃーっ!!それは凄い私得!! 信者同盟結びませんか?(^.^) (2019年11月16日 12時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2019年11月6日 23時