【鬼滅の刃】彼をどうしても振り向かせたい 壱【童磨】

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『……ある、けど』



「…………あるのか。」





先程よりももっと眉を顰めて眉間に深いシワを作った猗窩座は私の腕を掴む。






『何か気配が近づいて………』



「そうだ、お前のせいだ」



『私！？』





確かにこの気配は良く知ってる気配……というか、
今話題のあの人じゃね。


それやばくね。



探知探索不得意だったんじゃねぇの。




大得意じゃねーか。







「……仕方ない
お前、避けるなよ」


『え、』





振り返り猗窩座に目を向けようとしたとき
両頬を捕まれ強引に口付けをされた。




『んんん！？』





あの気配が近づいて来ていると言うのに。


失恋したはしたんだけど、
こんな所見られたら余計に嫌われるんじゃないか？



尻の軽い女だ、と。






「……来た、」



『……えぇ、ッン』




まだ！？


そろそろ離して欲しい、彼が……






「……何してるの〜？」



来ちゃったじゃないか。
しかも見られた。




するとゆっくり私の唇を離してくれた猗窩座。
私の腕も解放してくれた。

手跡がついてる。強く掴みすぎだこの野郎。







「……何故来た」



「どういうつもりなのかなぁ？」



『ヒッ』()




思わず小さく悲鳴を漏らしてしまう。
さすがに怖えーよこんな童磨。





「……何故来た」



「……」





うわぁ…猗窩座、さっきと同じ質問してる……
そして童磨はまた答えない…
＝怖い。





「で、どういうつもりなのかな？」



「……」





そう言って猗窩座に笑いかける童磨と
それとは反対に鋭い目付きで童磨を睨んでいる猗窩座



いや……
上弦の弐と参の睨み合うその間に居るの怖いんだけど、え、なにどういう状況？
普通に怖くない？(テンパってる)

私このまま殺されるのかな？
なんだろう、すごく嫌だ。






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