【銀魂】〜名前〜(神威)

第9話 ページ10

貴方side





〜夢の中〜







……ん……ここ……は……？








どこか見慣れた風景……









？？「…………〜〜〜っ！…〜〜〜？」









少し遠くで、聞き覚えのある楽しそうな話し声……









ぼやけた視界に入る幸せそうな二人の後ろ姿









彼処にいる人は……私？









誰かと笑って歩いてる……









隣にいるのは……誰？









遠くて……視界がぼやけてわからない









『！！』









……キスした……









私と、誰かが……









あれは、もしかして、
私が忘れてしまっている、恋人か何か？









遠くからでもわかる……幸せそうに笑う私









待って、貴方は誰なの？









私の、『何……？』









呟いた言葉なんて届かず









2人は消えて行った









神威「……A……A、Aっ！！あ、起きた！大丈夫？少し魘されてたけど……」









目を覚ましたそこは、いつもの神威の部屋









心配そうに私の顔を覗く神威









神威「……！！、どうして泣いてるの？」









『……え？私、あれ…泣いて…』









神威に言われ目を触ると確かに濡れていた









神威「怖い夢でも見た？……大丈夫ダヨ、傍にいるから。ね？」









そんな私を見て神威は優しく言ってくれた









神威は私を褒める時も、慰める時も、いつもいつも頭を優しく優しく撫でてくれる









『……幸せそうに……笑う私がいたの……誰かと、キスして、幸せに満ちた顔して……』









私は夢の内容を神威に話した









神威「……うん。……キミの、恋人、かぁ……」









神威は少し悲しそうに呟いた









神威「会いたいよね、今度、探してみよう？だから、まずは思い出さなくちゃ。｣









『うん……でも……夢に出てくるだけで……ちゃんとは思い出せなくて……』









神威「……ゆっくりで良いんだヨ。ゆっくり、焦らず、ね？オレは味方だから。」








『うん。ありがとう、神威』









神威は優しく微笑んだ









神威のお陰で涙は止まった









あの後ろ姿は……誰なんだろう









昔、ずっと追いかけてた、あの背中









貴方は……誰なの……

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