【銀魂】〜名前〜(神威)

第34話 ページ35

Aside









銀時がパチンコに行ってから夜になっても帰ってこない









神楽「ふわぁ〜、そろそろ寝るアル。みは……A、銀ちゃんもどうせどっかで酔っ払ってるだけアル、さっさと寝るネ」









『……ううん、ちゃんと待ってるよ。おやすみ、神楽』









神楽はおやすみと大きなあくびをしながら布団に入った









『……言わなきゃな、銀時に』









でも、これで神威の元へ行ったところで
もうあそこに私の居場所は無い









……それでも、それでも私は神威が好きだ









顔も、声も、瞳も、優しさも、温もりも。









全て誰よりも大切で、大好きな人だ









気持ちだけでも伝えたい









その前に、銀時に話しないとな。
まぁ、酔っ払ってるなら出来ないけど









銀時「……ただいま。って、何でこんな時間まで起きてんだよ？なんかあったか？」









銀時は優しく微笑みながら私の頭を撫でた









銀時「目、腫れてる」









『はは、銀時には隠し事出来ないね……どこ行ってたの？』









銀時「……お登勢のとこ。安心しろ、酒は飲んでねぇよ」









『……うん、話、聞いてくれる？』









銀時「……当たり前だろ。こっちこい」









銀時に手を引かれ2人で布団の上に座り向かい合う

銀時は優しい顔で微笑んで

















銀時「どうした？」

って









『……この間の、俺の事好きかって質問の答え何だけど……私は……銀時の事、大好き……でした』









銀時「……過去形か。」









『……私……今は神威の事が好き。銀時の事も好きだけど、何か、違うの。どうしても忘れられなくて、隣にいないのが、苦しくて』









話してるうちに大粒の涙が頬を伝う









銀時「……あぁ、知ってる」









『銀時、ごめん、ごめん……』









銀時「わかってた。再開したあの日から……夜、泣いてるのも気づいてた」









『！！……見られてたんだ……』









銀時「…毎日1人で布団抜け出して星空見上げて、『神威』って、泣いてただろ。気づかねぇ方がおかしいっての」

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