二百三十六話 潜入者に迫る危機 ページ47
カジノside
ガウンッ
と響いたのは確かに銃声だった。
その音に一瞬遅れて左肩が以上に熱くなる。
ｶｼﾞﾉ「うっぐ…」
撃たれた。
それを理解するのに数秒もいらない。
左手から持っていた針金が滑り落ちる。
頭と肩と、両方の痛みのせいでその場に蹲った。
どうやら針金で手錠を外そうとしたのがばれていたようだ。
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「カジノ！」
ｼﾞﾝ「ほらどうした？カジノ…続けろよ…手錠外してぇんだろ？」
ｶｼﾞﾉ「くっ…」
ふざけるな、これで手錠外しにかかってみろ。お陀仏だ。
ｷｰﾙ「まだ容疑者の段階で仲間を…！」
ｷｰﾙが非難しても、ジンは聞く耳なんて持ちやしない。
反論しただけ、非難しただけ無駄だ。その証拠に、
ｼﾞﾝ「仲間かどうかを断ずるのはお前らではない。＿＿最後に一分だけ猶予をやる…先に仲間を売った奴にだけ拝ませてやろう…ネズミのくたばる様をな」
悪趣味な奴だ。こんなこと言って笑えるやつそうそういない。
ｼﾞﾝ「ウォッカ！カウントしろ！」
ウォッカは「了解」と返事をすると腕時計を見てカウントし始める。
周りの空気がぴりっと緊張したものに変わった。
ｷｰﾙ「そんな脅しに乗るもんですか！」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「もし、彼らをＮＯＣだと言ったら、自分もＮＯＣだと認めることになる…そんな奴をあんたが見逃すはずがない！」
ウォッカのカウントが五十秒を切った。
ｼﾞﾝ「……そいつはどうかな。俺は意外と優しいんだぜ」
どこがだ！
頭から出血して挙句肩も撃たれて出血してるのを止血させないやつのどこが優しいんだ。
そうこうしているうちに三十秒が経過した。
ｼﾞﾝ「仲良く互いを庇い合ってるというわけか」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「庇うも何も、僕は彼らがＮＯＣかどうかなんか知りませんよ！」
降谷に続いてキールも「私だって！」と主張する。そりゃあそうだ。こんなところで殺されてたんじゃかなわない。
ｷｰﾙ「でもこれだけは言える！私はＮＯＣじゃない！」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「それはこっちの台詞だ！」
カウントが二十を切る。
出血量もそこそこに多く、だいぶぼんやりし始めた。絶対にやばいやつだ。
ｼﾞﾝ「さぁ、ネズミは誰だ…」
ゆっくりと銃口をこちらに向けてくるジン。ベルモットは「まさか本気で…！」と信じられないという声を上げる。
ｼﾞﾝ「先に鳴くのは誰だ」
カウントが十を切りジンの銃口がゆらゆらと標的を変える。そして最後にとらえたのは…
ｼﾞﾝ「まずは貴様だ…バーボン」
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スノーローズ(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おー！挑発の仕方が悪かった一影さんです。目が覚めたらそうこの中真っ暗でいつの間にか両サイドにバーボンとキールが... (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 確かにその挑発はダメだね、一影笑 一緒に頑張ろー← (2019年2月12日 18時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - しろまるさん» 返信大変遅れて申し訳ないです。すみません、バイトやら学校やらでバタバタしておりまして、学校もそろそろ終わるので、そろそろ更新できるかと思います。お待ちいただけたら幸いです。 (2019年1月26日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる - おもしろいなーって思って読み進めていたら、ここまであっという間でした！いそがしいのでしょうか？またの更新楽しみにしてますね。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: c9649c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 百九十ニ 「精子の声」→「制止の声」じゃないでしょうか？ 続き楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年8月3日 13時
