二百三十話 潜入者に迫る危機 ページ41
narration side
元「姉ちゃんどうなっちまうんだ…？」
女「さあ…」
記憶がないのだから話すこともないだろうと思うのだが。
佐「さあ、彼女との面会もこれで終わりよ」
高「みんなも帰ろう」
佐藤刑事と高木刑事に促された子供たちは「え〜」と不満げな声を上げる。
佐「あなたも病室に戻りましょう」
女「はい」
女性が佐藤刑事に差し出された手を取って立ち上がる。
歩「あ、お姉さん！」
光「行っちゃうんですか！？」
元「姉ちゃん！」
子どもたちが駆け寄ると、女性は立ち止まって自分のもらったキーホルダーを取り出し、振り返る。
女「ありがとうみんな…これ大切にするから…」
歩「うん…」
女「またいつか…みんなで観覧車に乗ろうね！」
光「絶対ですよ！」
元「乗ろーなっ！！」
子どもたちの女性に対する返答は若干ながら涙声で、そんな声に女性は優しく微笑みながらうなずく。
佐「さあ、行きましょう」
佐藤刑事に促され、女性はその場を去る。
光「お姉さん大丈夫でしょうか…」
歩「うん…心配だね…」
けり上げられ、ばらばらに飛び散っていたオセロの石は、盤の上に元太が散らかす前と寸分たがわぬ状態で乗っていた。
萩「三人とも、電話でないな」
あの女性が病室に戻った後、物影で同期と会話していた萩原刑事はそういった。
例の女性が警察庁に侵入したのなら、降谷か黒羽なら、何か知っているだろうと思ったのだ。
しかし二人が出ることはなく、二人の事情を知っているはずの諸伏にも連絡したが、三人とも音信不通状態だった。
松「まあ、関係があるのは確かなんだろうなその証拠にRINE全く反応しなくなった」
グループRINEに送っていたメッセージに既読がつかなくなった。
よほど忙しいのだろうと呟く松田刑事の声には僅かに不安が残っていた。
松(また余計なことに巻き込まれてんじゃねえだろうな…)
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スノーローズ(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おー！挑発の仕方が悪かった一影さんです。目が覚めたらそうこの中真っ暗でいつの間にか両サイドにバーボンとキールが... (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 確かにその挑発はダメだね、一影笑 一緒に頑張ろー← (2019年2月12日 18時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - しろまるさん» 返信大変遅れて申し訳ないです。すみません、バイトやら学校やらでバタバタしておりまして、学校もそろそろ終わるので、そろそろ更新できるかと思います。お待ちいただけたら幸いです。 (2019年1月26日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる - おもしろいなーって思って読み進めていたら、ここまであっという間でした！いそがしいのでしょうか？またの更新楽しみにしてますね。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: c9649c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 百九十ニ 「精子の声」→「制止の声」じゃないでしょうか？ 続き楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年8月3日 13時
