二百二十八話 潜入者に迫る危機 ページ39
萩原 side
記憶喪失の女性の面会に来たという子供たちは、エレベーターホールのソファに戻るとオセロを始めた。
元太くんの横には例の女性が、向かい側には歩美ちゃんと光彦君が座っていた。
歩「はい！」
白い石を打ち、黒い石をひっくり返した歩美ちゃん。
元太くんは女性と相談して次の意思を置く場所を決めたようで石を打つと「どうだ！」と得意げに腕を組んだ。
歩「どうしよう…」
光「こまりましたね…」
元「やったな、姉ちゃん！」
うれしそうな顔をしているこの子たちを見ると、やはり小学生なのだなあと感じる。
コナン君とか、灰原哀ちゃんは…あれはほんとに子供なのか疑いたくなる言動するけど、ほんと。
元「あ、そうだ！はい！これ、姉ちゃんにやるよ！」
元太くんが取り出したのは白い色のイルカのストラップだった。
女「これって…？」
歩「ダーツのとこの人が後でくれたんだよ！」
光「好きな色を塗ってくださいって」
オセロ盤から顔を上げた歩美ちゃんと光彦君が口々にそういうと、女性は少しうれしそうに本当にもらっていいのかと子供たちに聞いた。
元「おう！だって姉ちゃんは命の恩人だからな！」
歩「お姉さん。これでみんなとお揃いだね」
光「ですね！」
元「おう！」
歩美ちゃんや元太くん、光彦君が自分のキーホルダーを取り出す。
取り出したキーホルダーは確かに色こそ違ったが、同じキーホルダーのようだった。
女「ありがとうね、みんな」
どんな色に塗るのかと聞く子供たち、元太くんなら黒く塗ってシャチのようにするが、
元「姉ちゃんは黒より白の方が似合ってると思うぞ」
意外だったのか驚いた女性に元太くんは「髪の毛も白いし、白ならそのままでいいからお得だし」という。
なんかバーゲンセールみたいだと突っ込まれていたが。
子どもたちのやり取りを見ていた女性が笑い出し、子供たちもそれにつられて笑う。足をばたつかせながら笑っていた元太くんは手を滑らせて椅子から落下、テーブルに置かれていたオセロ盤をひっくり返し石は床にばらばらとばらまかれた。
わたわたと元太くんの安否を確認する中、女性は石を盤に戻していく。
元「あ〜あ、せっかく勝ってたのによ〜！」
歩「それはお姉さんのおかげでしょ」
光「元太くんは指示に従ってただけじゃないですか」
正論を言われてしまった元太くんが「ま、まあな」と笑う。
その場にいた人間があきれていると、
？「失礼します」
突然スーツ姿の男性が近づいてきた。
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スノーローズ(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おー！挑発の仕方が悪かった一影さんです。目が覚めたらそうこの中真っ暗でいつの間にか両サイドにバーボンとキールが... (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 確かにその挑発はダメだね、一影笑 一緒に頑張ろー← (2019年2月12日 18時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - しろまるさん» 返信大変遅れて申し訳ないです。すみません、バイトやら学校やらでバタバタしておりまして、学校もそろそろ終わるので、そろそろ更新できるかと思います。お待ちいただけたら幸いです。 (2019年1月26日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる - おもしろいなーって思って読み進めていたら、ここまであっという間でした！いそがしいのでしょうか？またの更新楽しみにしてますね。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: c9649c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 百九十ニ 「精子の声」→「制止の声」じゃないでしょうか？ 続き楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年8月3日 13時
