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TH「ねえ、ここってどこだと思う?」


夢の世界です


TH「連れて来た人一体誰だろうね」


分かりません


TH「でも逃げなくてもいいような気はするんだよね」


私の夢の中ですもの、安心安全です


TH「俺寝て起きたら何故かここにいてさ」


…と、変な事を言って警戒心剥き出しにされるのが怖くて返事をせずにただただ頷いている私にずっと話しかけてくれる


ごめんなさいい…


TH「あ、名前聞いてない。教えてよ」


うんうん、…え?


TH「あ〜俺、キムテヒョン」


『…ユンAです』



流石にこれは答えないとな、と名乗ると表情を明るくして思っていたよりも嬉しそうにこちらを見てきた

私ってば何やってるの!最初から話せば良かった



『ごめんなさい、緊張しちゃって!!あの、あの…』

TH「いいよ、許してやろう!」



なんてふざけた様な口調で言う彼



ああ、その笑顔が眩しいよ…尊いよ…優しい…

今すぐにでも浄化されてしまいそう



TH「…ねえ、声に出てるよ?」


『え!?やだ、え…』


TH「君の方こそ優しいよね、俺が浄化されるかも」



なにそれ好きです


あ、これは声に出てないよね?
不安になって今更ながら口を手で塞ぐようにした



TH「え〜塞がないでよ、なにか思ったことでもあったの?教えて?」

『…秘密です!』

TH「Aのケチ〜」



あっ、不意打ちはよくないですよこの

ケチじゃないって言い返そうとしたのに名前を呼ばれたのが衝撃的すぎてまた固まる



TH「俺の名前も呼んでよ」

『…て、ひょんさん』

TH「よしよし!」



嘘でしょ頭を撫でられちゃった


イチャイチャ…?イチャイチャに入るのかな?
そうだよねもう、へへへ

何度神に感謝したらいいのか!




カチ




あれ、また時計の針の音がするな



TH「何の音だろ」



……昨日起きる前に聞いたよね

ということはもしかしてもう起きる時間!?



『あの、テヒョンさん!また今度沢山お話しましょうね!』


TH「え?待って、」



突然そんなことを言い出す私を見て何かを聞こうと口を開いた彼の声は惜しくも最後までは届かず
私は眠りから覚めた

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作者名:翠音 | 作成日時:2020年9月16日 22時

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