01 ページ1
初めてライブに行ったあの日、感動のあまり涙が溢れ出た
『わあ…本当にいる…』
こうしてライブを観るまでは本当にこの世に存在しているのかすら疑ったことがある
それほど遠くて、眩しい人達なのだ
_____いつでも会えたらいいのに
ふと、そう考えていると一瞬目の前が光った
……ような気がした
何かの演出かな?
あまり気にすることも無くすぐに彼らのパフォーマンスに夢中になった
「きゃー!!!格好いい!!」
…
……
………
喉がどうなるかなんて考えもせずに叫び続けてしまったせいか、終わり頃には声がガラガラに枯れていた
YN「ぶふっ…あははは!」
何故そこまで笑う。そんなに面白いか!
でもチケットとか諸々ありがとうマイベストフレンド
アイラブユー
YN「ねえ情緒不安定なの?」
彼女は友達のユナ
1番初めの言葉がこれってどうなのさ
さっきまで笑ってたよね?
『えっ声に出てた!?』
「普通にね」
『ならもう1回ちゃんと言うもんね、あいらぶゆ〜〜』
「そんなガサガサな声で言わ…っぷ、あはは!」
彼らの存在を知ったのはユナからの布教で
今回のライブは当選した彼女から1枚貰ったのだ
本当に感謝しかない
暫く話していると自分の家に着き、またねと手を振ってユナを見送った
お風呂に入ったりとやるべきことを終わらせ
ライブの余韻に浸りながら布団に潜り混むことにした
いつも通り寝る前にスマートフォンを手に取り
先程まで生で見ていた彼らの写真を漁り始める
『もう〜素敵すぎる、無理』
へへへ、と変な声を出しながら画像を見ていればあっという間に時間が過ぎていき瞼が重たくなった
一気に疲れが来たのかな、凄く眠いや
『…あい、たいな……』
ポツリ、
そう呟いた私は眠りに落ちた
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翠音 | 作成日時:2020年9月16日 22時