115. ページ15
your side
A「いやっ……！」
嫌 なんて、初めて言った。
今まで決してメンバーの前では
弱音を吐かなかったのに。
思わず後ずさりし、
ついには背中に壁を感じた。
重岡さんが立ち止まる。
私からは表情が分からない重岡さんと
その後ろでニヤつくメンバーが見えていた。
ゆっくり手が振り上げられる。
パンッ！
楽屋中に乾いた音が広がった。
左の頬が痛い。
目の前が涙で歪む。
ゆっくり地べたに座り込んだ。
流星「派手な音したなー。」
照史「強くやりすぎちゃう？笑」
そんな声が聞こえる。
派手な音がしただけで
そこまで痛くはなかった。
……痛かったけど。
わざと……なのかな？
そう思わざるを得なかった。
だって私の目の前にいる重岡さんは
今にも零れそうなほど涙目で。
血が出そうなくらい
下唇をぎゅっと噛んでいたから。
2人の間にだけ
昔のような空気が流れた気がした。
重岡「…………。」
大毅は言葉を発さないまま
床に座っている私に合わせてしゃがんだ。
その瞬間、左の頬に温かい感触が伝わる。
まるでさっき叩いた頬を柔らかく、
癒しているかのように。
とても優しい手だった。
A「大k……」
重岡「いやー。スッキリしたわー！
ちょっと喉乾いたな笑
飲み物買ってくるわ!!」
大毅。
そう言おうとした時、
すっと立ち上がって
不自然なほどに明るい声でそう言い、
楽屋を出ていった。
流星「俺らも行こか。」
みんなが出ていき、
ただ一人楽屋に残された。
私はその場から動くことができず、
ただ “重岡大毅” という人物のことだけを
考えていた。
楽屋にはたくさんの水と
大毅の財布が残されていた＿＿＿。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2068人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宵闇月夜(プロフ) - このお話面白いです！更新待ってます (2022年7月17日 9時) (
レス) @page48 id: 8a4df36fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり組の虹色ジャス民(プロフ) - 感動しました！更新するの楽しみにしてます！ここからのWESTの絶望？が..... 小説完結待ってます！頑張って下さい！応援しています！ (2021年5月3日 16時) (レス) id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
すずか(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2021年3月31日 23時) (レス) id: 27df2128b0 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - 更新待ってます (2021年1月2日 9時) (レス) id: 1466cc82fb (このIDを非表示/違反報告)
yunnan(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました。続き楽しみにしてます！お願いします(*´ω`*) (2020年8月26日 21時) (レス) id: a844827828 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フルル | 作成日時：2018年12月16日 19時
