【番外編】もしあの時 ページ25
もし、最終決戦(大正)の時、夢主が出久を守れていなかったら。
ーーーー
｢姉さん！！…っ、ぁ…｣
お願い、出久を殺さないで、
そう思うのに体が動かない
どうしてこんな時に動かないの！どうして、なんのために強くなったのよ！！A！！！！
もうすぐに出久に攻撃が届いてしまう
動かない身体に鞭を打ち、どうにか出久の元へと走る
…けれど、
｢ぐ、ぅ…！っ、あ''ぁ！！｣
『……、ぁ…』
刀で攻撃を防いだけれど、だけど、出久の腹に穴が空く
その時、私の頭が真っ白になった。
呆気なく、出久は地面に倒れ込みそこからはドクドクと血が流れていく。
いやだ、駄目なんだ、出久、いずくっ…！
『ごめんなさいっ、私が庇えなかったから！今すぐ止血して！！』
｢…ねぇ、さん…ｹﾞﾎｯ｣
『喋らなくていいから！お願いだから、死なないでっ』
隠に来てもらって処置をするけれど、血は止まらない
涙を流す出久は、まだ何かを言おうとする
｢最期、まで…迷惑かけて、ごめん、なさ…｣
『迷惑なんかじゃない！死なないでっ！私より先に死んじゃダメよっ！！！』
私からもボロボロと涙が溢れ出る
｢守ってくれて、あり…がと、ぉ｣
『守れてないよ！バカ！』
｢姉さんが、僕を守って…くれたように、
僕も…姉さんを、守り…たかったんだ…
苦しい思いをした姉さんには、幸せになって欲しい…
死な、ないで…ほしい」
あぁ、嫌だ。
優しすぎて嫌になる。
この子は、どれほど…
｢同じ、気持ちだよ……僕たち、兄弟…だもん、ね｣
『いやァ！お願いよ神様！出久を、出久を連れていかないで！どうか、どうかぁ！！』
ぎゅうっと、力強く抱きしめても、
逝かないように、掴んでいても、
出久の体はどんどん冷たくなって…
力なく、腕が落ちた
私には、何も残らなかった
・
終わり
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あの - デク,しょーとが雄英に勤めて夢主と会った後を書いて欲しいのですがよろしいでしょうか？ (2021年9月23日 13時) (
レス) @page21 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - あのさん» 番外編ですか！了解です！番外編であればリクエストも受け付けておりますので、見たいシチュがあれば！あと、一生に一度の願いはこんな所で使わなくても大丈夫ですよ笑もっといいことに使ってくださいね (2021年9月19日 7時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
あの - あの...かしわ様((￣_｜ I一生に一度のおねがいですm(_ _)mスライディング土下座( ﾉ;_ _)ﾉ((殴(°o°C=(_ _; すいません( ノД`)…番外編を書いて欲しいのですがよろしいでしょうか?? お返事待ってますーーースライディング土下座( ﾉ;_ _)ﾉ (2021年9月18日 20時) (レス) id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - ペルナさん» いえいえ！解説下手っぴですみません…（笑） (2021年7月20日 22時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
ペルナ(プロフ) - 解説ありがとうございます (2021年7月20日 20時) (レス) id: 1574ce3f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かしわ | 作成日時：2021年5月3日 12時
