入学式8 ページ9
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律「部活に入る理由は、別にどんなことでもいいと思うよ。面白そうだからとか、やってみたかったからとか、憧れの先輩がいるからとか」
『!!??』
え!?光原先輩のことバレてる!?
律「まぁ全部例え話だけど笑 最初は皆、そんなものだと思うよ」
『!…そっか』
そうだ。中学の生徒会もやってみたかった、って理由で立候補したんだった。最初はそんなもので…その立場だからこそやりたいこととかは、後からついてきたもん。
『私、ノート取りに行く。学生執行部になりたい』
律「!そっか」
『ありがとう、紀元くん。…そういえば、紀元くんはサークルとか入るの?』
律「ううん、僕はアルバイトするから」
『アルバイト!?なにするの?』
律「工場で季節ごとのイベントに合わせた梱包をするバイト」
『へぇー!飽きなくて楽しそう!』
律「まぁね。それに接客じゃないから、前髪を上げさえすれば何の問題もない」
『えっ!ってことはバイト先では、紀元くん目が見えてるってこと!?』
律「いや、今もきちんと見えてるんだけど…?」
アルバイト、か。お父さんとお母さんからお金のことは気にしなくていいって言われたから、考えてもなかった。
律「自分の携帯料金だけでも、自分で払いたいなって思うんだよね」
『そっか。すごいな、紀元くんは…』
私も…いろいろ自分で払えるようになりたい、かも。
ーーーーー
夏希「以上で、部活・サークル紹介を終了します。それに伴い、入学式も終了となります。お疲れさまでした。○○学科の方で、学生執行部に立候補したい方はそのまま残ってください」
木村先輩のその言葉に、紀元くん含めたほとんどの学生が席を立つ。
律「じゃあ春野さん、また明日の授業で」
『うん!じゃあね!』
ホールから人がどんどん減っていき、残ったのは私を含めた数名と木村先輩、そして
紘基「うわぁ、やっぱりこんくらいかぁ…!」
光原先輩だった。
『(そうじゃん!だって光原先輩はこの学科の担当だもん!そりゃ残るよね!!う、うわぁ!!)』
夏希「私はあくまで、執行部のまとめ役として残ってんだからね。喋んなきゃいけないのは光原だから」
紘基「うん、わかってるよ笑 残ってくれた子、前列まで集まってもらっていいかな?」
頭の中の大暴走をなんとか抑え、やっとの思いで荷物を持って2列目へと座った。
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みびみやこ(プロフ) - チックタックさん» コメントありがとうございます!書きたいことが多すぎて中々発展しなくて申し訳ないのですが、そう言ってくださると嬉しいです!こだわっていきたいと思います!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月23日 18時) (レス) @page42 id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
チックタック - 話の内容がすごく作りこまれている! (2021年9月23日 14時) (レス) @page43 id: b901e895c9 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 面白い!?!?ありがとうございます!少しずつではありますが進めていきます!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - すごくおもしろいです!無理のない範囲で更新頑張ってください (2021年9月17日 20時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - にら。さん» 返信遅くなり申し訳ございません。好きというコメントありがとうございます!これから定期的に更新していければと思いますので、読んで下さると嬉しいです!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月14日 18時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みびみやこ | 作成日時:2020年9月18日 23時