まずは映画を見に行きませんか？【名前変換オリジナル】

夏祭り準備5 ページ42

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光原先輩どうしたんだろう…。


紘基〈…ステージ係聞いてました？〉

ステージ係〈聞いてたよ…。春野さん、こっちで引き継ぐ…。ちなみに大門さんどこいる？〉

『グラウンド後方です…』

ステージ係〈了解、向かうから引き留めといて！光原も…ごめん〉


インカムがそこで途切れる。何か、違和感が…。


大門「光原くん、なんだって？」

『あっ、ステージに代わりが…。あれ、光原先輩のことご存知なんですか？』


名前出してないのに、光原くんって言ったよね？


大門「彼には去年、いろいろお世話になったんだよぉ！」

『お世話…ですか？』


光原先輩、去年は1年だから…参加はお客様としてだよね？それなのに何の？


大門「ステージ係の子が、光原くんは機材係って言ってたからさぁ。来たら話せるかと思ったんだけど失敗しちゃったな…」


悲しそうに俯く大門さんに、少し心が痛む。何か私にできることないかな…。


「大門さん！」

大門「あぁ、ステージ係の子かぁ。悪いね！マイクがつかなかったものだから！大人しく戻るよぉ。あ、君の名前は？」


春野です、と答えると大門さんは手を振ってステージへと向かっていった。去り際にステージ係の先輩からコソッと声をかけられる。


「光原のこと、なんか言われた？」

『え？去年お世話になったとは…』

「…そっか。後はこっちでやっとくよ！それじゃあ」


…光原先輩と大門さん、去年なにかあったんだろうか。でも大門さんはお世話になったって…。


『(…まさか、嫌味！？光原先輩を呼び出して何かしたかったの！？？だったら光原先輩、表の仕事じゃなくて正解だよ〜！あ、配置もそれが狙いなのかもな)』


ついついその場に立ち止まったまま考え込む。まさか木村先輩たちが言い合ってたこととも関係が？大門さん、ここらじゃ有名なタレントさんらしいから、マスコミとか記者も…。


『(いや、でも…そんなに大きいトラブルが起きてたら、司会なんて引き受けないか…)だめだ…ドツボにハマる…。今は見回り！』


その後、木村先輩とも合流し夏祭りの準備は着々と進んでいった。


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