初仕事3 ページ24
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仕方ない…。光原先輩に聞こう。
『すみません、勉強不足で私はわからないので、みつは…』
「えー!学生執行部なのにわかんねぇの?」
『!…すみません』
まずい。全体的に嫌な雰囲気になってる…。こういう終わり方は駄目だ。どうにかしないと…!
「聞かれたことにも答えれねぇって学生執行部失格じゃね?笑」
「こんなんだったら、俺もあっちのグループが良かったわぁ〜笑」
『っ!』
あぁ、思い出した。あの男子たちは、学生執行部の面接に来てた2人だ。
『すみません、確認をしてくるので…』
「えー!!確認しないと分かんないの?」
「そんなん誰にでもできるわ笑」
律「…いい加減にしろよ。春野さん、さっきまで全部の質問に答えれてたし案内も丁寧だっただろ。そんなたった1つのことで…」
『紀元くん。大丈夫だから』
律「…」
答えられないのは事実。私の勉強不足だ。
…悔しい。私、勉強したつもりでいた。…つもりでしかなかったんだ。
「ハッ笑 追い込まれたら男に守られるんだ?楽な仕事」
『すぐに確認を…』
「ノート持ってるんですよね?それとも書いてること以外は勉強してないんですかぁ?」
『!』
「職務怠慢じゃね〜?無責任だわぁ」
『(無責任…)すみま…』
紘基「これ以上謝んなくていい!」
『え…』
顔を上げると、光原先輩は肩を預けていた扉から離れ、私の隣に来て肩に手を置いた。
「うわ、居たのかよ…」
光原先輩の登場に、さっきまで大声で話していた男子が苦い表情を見せる。
紘基「俺が代わりに答えよう。このホールは19○○年に当時の学長指導で作られて、20○○に1度改装されたんだ。その時に、収容人数・舞台袖・舞台上の材質・照明・音響、ほぼ全てが作り替えられた。おかげでよく声が響く…。
春野さんが一生懸命に君たちに説明してた声も、君たちのまるで春野さんを挑発するような貶してるような声もね」
「ちょ、挑発なんてそんな!ただ質問をしてただけですよぉ、なぁ?」
「お、おう」
紘基「…。さっき言ったホールの情報、どこで知ったと思う?」
「へ…?…パンフレットとか?」
紘基「正解は、学長と話す機会があったときにたまたま。パンフレットにはこのホールの情報はさほど載ってない。あー…大学のホームページに改装年と創設年が載ってたかな…。でもその程度だ」
「や、やっぱり創設年は載ってるじゃないですか!」
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みびみやこ(プロフ) - チックタックさん» コメントありがとうございます!書きたいことが多すぎて中々発展しなくて申し訳ないのですが、そう言ってくださると嬉しいです!こだわっていきたいと思います!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月23日 18時) (レス) @page42 id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
チックタック - 話の内容がすごく作りこまれている! (2021年9月23日 14時) (レス) @page43 id: b901e895c9 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 面白い!?!?ありがとうございます!少しずつではありますが進めていきます!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - すごくおもしろいです!無理のない範囲で更新頑張ってください (2021年9月17日 20時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - にら。さん» 返信遅くなり申し訳ございません。好きというコメントありがとうございます!これから定期的に更新していければと思いますので、読んで下さると嬉しいです!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月14日 18時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みびみやこ | 作成日時:2020年9月18日 23時