心はジェットコースターに例えられる ページ20
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略奪みたいなのはしたくないし…一体どうすれば…。
紘基「あ、そうだった!春野さん、連絡先教えてくれる?」
『えっ!?れ、連絡先??』
うっそ!光原先輩が私の連絡先を知りたいの!??
紘基「うん、授業のことで連絡することも多いからさ。あと学生執行部のグループにも招待したいし」
『あっ…そうですよねぇー…。それ以外ないですよねぇー…』
紘基「えっ、どうしたの?」
『いえ、気にしないでください…。携帯出しますね』
あー!恥ずかしい勘違いしてしまった!テンションの落差もバレたー!!
…あぁ、お母さん。こんな私じゃ、光原先輩にアタックできないよ…。
紘基「はい、じゃあそれが俺の連絡先ね!何か困ったことだったり聞きたいことがあったら、連絡して」
『わかりました…ありが…』
ん?光原先輩の連絡先…?光原先輩の連絡先!!??えっ!私、合法的に連絡先を知れたってこと!!??そ、そうだよね…連絡先を交換するってことはそういうことだった…!
『あ、ありがとうございます!!』
紘基「え?あっ、うん」
『あの!聞きたいことってその…光原先輩の、その…ぷ、プライベートな質問とかもしていいってことでしょうか!!???』
紘基「お、俺のプライベート?」
光原先輩は呆気にとられたような表情で私を見ている。言うまでもないだろうがそんな顔もかっこいい。
『例えば、その…こ、恋人はいらっしゃるのか、とか…』
紘基「!…」
『(あれ…)』
なんか、光原先輩の表情、曇った…?
紘基「…恋人はいないよ。それに準する人も。あと悪いけど、プライベートな質問は受ける気はない。執行部の活動のことで聞きたいことだけを連絡してくれ」
『あっ…はい。すみません、わかりました』
まずい、私のせいで雰囲気が悪くなった…。木村先輩とかもチラチラこっち見てるし。私、まずいこと聞いちゃったんだ…。
『本当すみませんでした…。私、帰ります。お疲れさまでした』
夏希「あっ…お疲れさま…!」
バタン
私は部室を飛び出して…そのまま走って、自転車に飛び乗った。全速力でペダルを回して、学校が見えなくなるまで、そのまま…。
『(…私が、調子にのったからいけなかったんだ。何してんだよ、私!)』
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みびみやこ(プロフ) - チックタックさん» コメントありがとうございます!書きたいことが多すぎて中々発展しなくて申し訳ないのですが、そう言ってくださると嬉しいです!こだわっていきたいと思います!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月23日 18時) (レス) @page42 id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
チックタック - 話の内容がすごく作りこまれている! (2021年9月23日 14時) (レス) @page43 id: b901e895c9 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 面白い!?!?ありがとうございます!少しずつではありますが進めていきます!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - すごくおもしろいです!無理のない範囲で更新頑張ってください (2021年9月17日 20時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - にら。さん» 返信遅くなり申し訳ございません。好きというコメントありがとうございます!これから定期的に更新していければと思いますので、読んで下さると嬉しいです!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月14日 18時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みびみやこ | 作成日時:2020年9月18日 23時