まずは映画を見に行きませんか？【名前変換オリジナル】

母直伝！恋の必勝法 ページ17

.


『…ってことで！学生執行部、合格したよ！！』

A母「おめでとー！！」

『ありがとう、お母さん！』



帰宅後、すぐに母へと電話をかけて学生執行部の合格を報告した。



A母「よかったじゃない！これからその…光原さん？と一緒ね」

『うっ…うん。で、でもそのためだけに入るんじゃないからね！？自分の成長のためにも入んの！』

A母「でも一目惚れしたんでしょ？だったらそうねぇ…あ！お母さん直伝の、恋の必勝法をAに伝授してあげようか？」

『必勝法？』

A「そっ。お母さんは今までこれで、男の人達をメロメロにしてきました！」



怪しい…圧倒的に怪しい…。でも、気ならなくは…ない。



『さ、参考程度に聞いとこうかな？？？そんなに言うなら！！？？』

A母「そんなには言ってないけどね？まぁいいでしょう。恋の必勝法…それは…」

『(ゴクリ…)』

A母「押して押して押しまくれー！！！！」

『……え？』

A母「だから！押して押し」

『いやめちゃくちゃ聞こえてるから』



なにその、今どきの小学生向き雑誌にさえ書いてなさそうな戦法！



A母「言っとくけどね、意外と本当に効き目あるんだからね？

今どきの子って、空気感とか遠回しな言い方でなんでも持ち込もうとするでしょ？

そういうのに慣れてる男が、遠回しじゃなくて直球で来たらどうなると思う？」

『どうなるの？』

A母「逃げれなくなる」

『！』



…ちょっとなるほどって思っちゃった。



A母「まぁ恋愛初心者のAには難しいかもしれないけど、遠回しな言い方とか空気感とかで落とせると思わない方がいいわよー。あっちはかわし方も慣れてるんだからね。

まっ、やれるだけやりなさい！」

『…うん、わかった。ありがとう…』



押す、か…。思えば、昔から言われ続けて今も残ってるってことは、確かに効き目があるからってことだよね。

私が光原先輩に、押す…。



『やってやろうじゃないの…。人生初の一目惚れ、成就させてやろうじゃないの！！！』



まずは学生執行部としての初部活で、少しでも光原先輩と仲良くなってやる！！



・

初部活→←合否メール

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す