【gnki】転校したのでギャルになってみたw【nsm】third.

第117話 ページ25

※今回ほとんど文なので見にくいかもです
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【おはよう。きょうはオムライスだよ。よるは、れいぞうこにあるからチンしてたべてね。】

いつもお母さんは家にいなかった。毎朝テーブルの上に手紙と朝ご飯が置かれていて、お昼は保育園や小学校で食べて、夜は冷蔵庫の中に入れてあった。

私は一人っ子だったから、家には私一人だった。
保育園に通っていた時は、私は大抵最初に帰っていた。お母さんが迎えに来る時間が早かったからだ。
だから、お母さんがいることは知っていた。顔も、声も知っている。


けれど、お父さんには1度たりとも会った記憶はなかった。


小学2年生になった頃、夜ご飯が無くなった。代わりに、いつも通りの手紙とお金が置かれていた。

【おはよう。今日のあさごはんは、Aのすきなからあげ！よるごはんは、がっこうのかえりにこれでかってね。作れなくてごめんね。】

お母さんが忙しいことは、幼いながらもなんとなくわかっていた。だから、私もお母さんのために頑張らなければと思っていた。

正月だけは、お母さんの実家で過ごした。家も近かったので、歩いて行ける距離だった。
ただ、それは私にとって苦しい時間だった。
何故だか、親戚はみんな私たちに対して冷たかった。軽蔑するような目で私たちを見ていた。

唯一私を救ってくれたのは、1個上の従兄弟であるレウだった。レウも一人っ子だったこともあってか、私のことを本当の妹みたいに可愛がってくれた。
レウがいなかったら、正直私はあの家にいられなかったと思う。

こんそめ、ぐっち、らっだぁ、なるみくんは小学校が同じで、よく遊んでいた。特にこんそめは、家も近く休日に遊ぶことも多かった。
おかげで、一人っ子だったが寂しさを感じたことは無かった。

ただ、私の環境が周りの子とは少し違うことは薄々察していた。

小学校卒業にあたって、こんそめの転校が決まった。親戚の家がこっちにあったらしく、予告通り1年とちょっと経ってからこんそめは帰ってきた。
だが、それは私の心を壊すには充分な時間だった。

小学校5年生の後半からは、もはや朝ご飯も自分で作るようになっていた。
テーブルにお金と手紙。金額は少し増えていた。手紙には、「明日の朝ごはん用のおかずとか材料も買ってね」とあった。

それからは、正月に実家に集まることもなくなった。お母さんと会わなくなったからだ。

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