【gnki】転校したのでギャルになってみたw【nsm】third.

第115話 ページ23

【おはよう。今日の分のお金置いとくから、ごはんちゃんと食べてね】

『……』

ある日から、急にこの女が憎たらしくなった。
理由は、なんだったかな。




『…最悪』

最近よくこの夢を見る。
昔の、小さい頃の夢。
目を覚ますために、まだ温まっていない水で顔を洗った。

sm「ぽー」

『おはよ』

付き合い始めてから毎朝迎えに来るようになったこんそめ。まぁ今まで真横に住んでて出発のタイミングが全く合わなかった方がおかしいけど。

sm「どしたー？顔色悪いよ？」

『んー…別に？強いて言うなら学校まで歩くのだるいかな』

sm「…ふーん」

なんだふーんて。てめぇから聞いたんやろがい。

『ｯちょ！？やめｯwあはははww』

sm「絶対なんかあっただろー？おらおらおらぁ！」

『やめてww話す！w話すからぁ！ww』

こいつ…！私が擽りに弱いの知ってて…！
こんそめを睨むと、また手を前に構えたので睨むのはやめた。マジでこいつ私の扱いに手馴れてやがる。なんか腹立つ←

『えー……なんか…夢見た』

sm「怖い夢？」

『怖い…んー？怖いでは無いかなぁ』

sm「…じゃあお母さん出てきたとか？」

…なんでこいつはこんなにも勘が鋭いのか。怖い夢見るよりこいつに色々言い当てられる方が怖いんだが？

sm「図星だねぇ」

『んだその自慢げな顔。潰すぞ』

sm「893？」

まぁ…ここまで来て話さない訳にもいかないしなぁ…

…なんか私、大分話せるようになったのかも。
前だったら擽りなんかであっさり話すなんて絶対なかったからね。こんそめ相手ってのもあるのかもしれないけど。

『…まずさ、こんそめはお母さんのことどこまで知ってんの？』

sm「…「そーゆーとこで働いてる」って姫宮さんが言ってたからそこまでかな」

まぁ…流石にね。愛美もそこまでしか知らないだろうし。昔の私の生活知ってんのとかレウくらいだろうな。

sm「…ちょっと学校遅れて行く？」

長くなると察したのか、こんそめは通りにあるカフェを指さしてそう言った。

『…課題出さないと怒られるし、放課後にしよっか』

sm「Aがそれでいいならいいよ」

ほんと、良い彼氏持ったなって今更ながら思う。
…ふと、ぐっちに言われたことを思い出した。

『ね、こんそめ…』

sm「何ー？」

『…生徒会のみんなに話してもいいかな』

仲良い人に隠し事するのって辛いし、何よりいつまでも心配させる訳にはいかない。

sm「俺はいいよ。Aが辛くないなら」

そっと抱き締められた。

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