【gnki】転校したのでギャルになってみたw【nsm】third.

第94話 ページ2

『…あの…ﾀﾗﾁｬﾝ…？』

皆さん助けてください。
私は今…

廊下ですれ違ったたらこに何故か壁ドンされてます。

…いや、なんで？？おかしいだろ。

『たらこさーん…？離してくれませんかね…？』

tr「……」

無言の圧怖い…！
見た目は女みたいだけど、これでも男。マジで体格差と真顔の圧が凄い。やめてください。

tr「…Aさぁ」

「なんかあったでしょ。LINE持ってんだから連絡してよ」

耳に届いたたらこの声は、驚くほど弱々しく、震えていた。
慌てて俯いていた顔を上げる。

『たらこ…？え、ちょ、！？なんで泣いてんの！？』

涙目になったたらこは、私を真剣な顔で見つめていた。

tr「…今日一緒に帰ろ」

『え…？まぁ…いいけど…』

唐突すぎる提案に困惑しつつも、たらこに腕を引かれるままについて行く。
みんなしてなんなんだ…これはもうちょい自然な表情しなきゃだな…

居残りしてたからか、少し赤くなっていた帰り道を歩く。
隣にはたらこ。なぜかずっと無言だし顔見せようとしないし色々と気まずい。
あろえがいてくれたらちょっとはマシだったのに…なんで先に帰りやがったんだあの野郎…！
爽やかな笑顔で教室を出ていったあろえに、心の中で恨み言を吐きまくった。


たらこside


ここ最近Aはおかしかった。あからさまに疲れたような顔してるし、廊下でたまに話しかけても気付いていないみたいに無反応だった。
俺はこんそめさんたちみたいにクラスが同じなわけでもないし、四六時中Aと一緒にいるわけじゃない。だから、彼女の身に何が起こってるかなんてわからない。

言ってくれないと、わからない。

Aのことだから、どうやったって話してくれないのは目に見えている。でも、それでも…

好きな人の事なんだから、知りたいに決まってる。

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