25話 順風満帆 ページ26
夏休みが終われば、新学期が始まる。かと言ってクラスが変わるわけでもなくただまた私は地味で影の薄い空気と化すのだ
それはもう誰にも話されず、存在を認識されない私はとても充実している。下手に誰にも関わろうとせず、相手も関わって来ない為私は警戒せずに楽に過ごせるのだ
これぞ順風満帆、私が求めていたもの。
平和に授業は進んでいき、STを終えると終わりのチャイムの合図で全てが終了した。
今日も誰とも喋らず、先生からも当てられないそんな一日を過すのはとても素晴らしい。
この日が続くようにと思った
学校の下校時刻より少し遅めに校門を出た。今日は日直の当番であったため日直を担任に渡しに行っていたのだ
それを終えた私はいつも通りの帰り道のルートを歩いていると、動かしていた足を止めた
特に意味は無いが、何故かこの先の道を歩いていけば面倒事に巻き込まれそうな嫌な予感がするのだ。
｢…今日は遠回りをするか ｣
仕方ない。変な事に巻き込まれるより、遠回りをした方がフラグを回収できる。よし、それで行こうとルートを変更すると、遠くから子供の悲鳴が微かに耳に届いた
｢っ、あの声は｣
脳内に焼き付いている妹の声にそっくりだった。まさか、そんな訳あるかと自分を止めるが…体は言うことを聞かず声がする方へと走る
何故だろう、なんでこんなにも面倒事に首を突っ込まなくては行けないのだろう。たかが妹の声と似ているだけの子供かもしれないのに
妹は、この世界にはいないっていうのに
｢極限に許さん！！｣
近くの公園が見えてきたと思えば、聞き覚えのある声が聞こえた。気づかれないように、壁に寄り添い、公園を見ると
彼の守護者の…名前は知らないが、極限という変わった台詞を使う暑苦しい男だったはず
こんな人通りの無いところで、一体何を叫んでいると思ったら、
｢喧嘩、か｣
暑苦しい少年は私と変わらない。しかし、そいつの目の前に見るからに難いの良さそうな男二人が少年を睨んでいた
どう見ても相手は年上。そう言えばあの顔見たことあるな。並盛でも有名な不良じゃないか、一体何をして喧嘩を売られたんだ
｢まだ立ってられんのかよ、相変わらずバケモノじみた体してんなあ｣
｢マジでうぜえんだけど｣
確かに、相手は無傷だが少年はあちこちかすり傷や殴られた跡があった
そりゃあそうだ、この喧嘩は少年に勝ち目はない
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蓮@(プロフ) - 闇の道化師さん» ありがとうございます！喜んでもらえたのなら作者も嬉しいです。更新頑張りますね (2017年3月8日 18時) (
レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師 - こういう作品大好きなので頑張って欲しいです！これからも頑張ってください♪ (2017年3月7日 23時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます！楽しんでいただけるよう作者も頑張ります。 (2017年3月5日 22時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - お返事ありがとうございます。私もハッピーエンド好きなので嬉しいです。更新頑張って下さいね。 (2017年3月5日 21時) (レス) id: f2e5b2371a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» 落ちは決まっています！作者はハッピーエンドが好きなのでそうしようかなと思っています！一応話はシリアスメインですけどね (2017年3月5日 20時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
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