《文スト》ポートマフィアの妹ちゃん

お嫁さん ページ38

……治くんは初めて見た時、とても冷たい瞳をしていたけどとっても綺麗な瞳をしてた



ーあの時は、本当につまらない人生だった



私と同じくらいの齢なのに、パパのお手伝いをしてる凄い人



ー手を握っても冷たいよ



そんなことないよ

知ってる？

…手が冷たい人はね、心が暖かいんだよ

だからね、初めて頭を撫でてくれた時

凄く温もりを感じた



ー君の頬に手を添えたとき温もりを感じたよ



覚えてる？

治くん

初めて会ったとき

私のこと

お姫さまみたいって

言ったよね



ー覚えてるよ

本当に君は、何も知らないお姫さまだ



私ね、凄く嬉しかった

その瞬間からね、

私の中で、

治くんは王子さまになったんだよ



ー私の中では、君はお姫さまだよ



……あのね、治くん



ーねえ、私から言ってもいいかな



？良いよ



ー私は、Aが好きだよ



……うん



ーずっと言えなかった



…………っうん



ー君の純白さを見てたら、

どうしても言えなかった

私は、君とは程遠い黒の存在

伝える資格がなかった



そんなことない

私の中では治くんは輝いてた

光の存在だった



ーふふ、ありがとう

…ねえ、A



…なあに？



ーそんなに泣かないでよ

……私のお嫁さんになってくれるかい？



！！

…っ……うん！

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