夢幻泡影5:バーボンとの出会い ページ8
今、何て言った、この男…?
「俺たちは世界的な犯罪組織だ。
断るなら断れ。そうなった場合は容赦なく殺せと命じられている」
力強く掴んでいた髪の毛を離され、頭は重力に従って地面にぶつかる。
「半日だけ時間をやる」
彼はそれだけ言うと、部屋から出ていった。
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ジンが部屋から出たのを確認して、扉を警備していた人たちに軽く挨拶をして部屋に入る。
女性は手錠をはめられ、髪は少し乱れていた。
ゆっくり此方へ目を向けると彼女はため息をついた。
『…よう、どうした?あの男に言われてお前も勧誘に来たのか?』
「勧誘?」
『…あれ、知らねぇのか?あの銀髪の男の上司がオレを組織へ勧誘しようとしているらしいぜ』
「…まさかですが、Aさん。受ける気は…ないですよね?」
彼女に聞いてみる。
『受ける気はあるよ。』
「なっ…!」
『だって断れば殺されるんだぜ。だったら受けた方が利口だろ』
「い、今ならまだ逃げらr『それにな』」
『組織に入れば、アイツを殺せる。』
…今までの彼女とは思えない表情だった。
ポアロにいる時は見ている此方が憧れるくらい輝いた瞳だった。
今は………。
『…リンネ君がジンに殺された。』
ポツリと、彼女は言った。
『初めてだったんだ、大切な人が出来たのは。』
『…ちょっとだけ、昔話をしようか』
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▼次回から主人公の過去編になりますが、暗い表現があるので苦手な方は『』からどうぞ。
一応話が繋がるように頑張ります…!
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paranoia(プロフ) - モチモチ納豆さん» コメントありがとうございます!やっと恋愛っぽくなりだしてこれたので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2018年3月20日 22時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ納豆 - 毎回楽しく見させてもらってます。 更新頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 73b1cc3c0a (このIDを非表示/違反報告)
paranoia(プロフ) - めーめさん» ご指摘ありがとうございます変えさせていただきました…!まだまだ編集とか慣れていなくて…(汗)リンネ君、良いお兄ちゃんだった…(涙) (2018年3月19日 12時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
めーめ(プロフ) - 3ページ目、1番最後名前変換の所ら辺がミスってます? リンネ君ー帰って来てー!! (2018年3月19日 12時) (レス) id: 8e356b7e31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:paranoia | 作成日時:2018年3月19日 4時