夢幻泡影25:降谷さんが好き ページ39
言うつもりはなかった。
ふと目に入った月があまりにも綺麗で何故か本音を溢してしまった。
現実は夢よりも残酷だった。
『あ、あのっ。少しだけ待って下さい。』
と言ってメモ帳とボールペンを出した彼女は何かを書き始めた。
口調も以前のような話し方に戻っていた。
そして書いた物を見せると俺は力が抜けてしまってハンドルに頭を置いてしまった。
信号がいつの間にか赤から青色に変わったのにも気付かず、後ろの車のクラクションでようやく気付いて車を発進させた。
“安室さんよりも降谷さんが好きです”
「…それにしても何でメモに書く必要があったんだ?」
すると彼女は“あぁっ”と言って焦り出した。
『…その、盗聴器とかあったら大変だと思ったから』
“ごめんなさい”と言った彼女は少ししおらしくなった。
彼女なりの気遣いだったんだろう。
「確認はしているし、もしもあったとしても気配で気づく」
『け、気配で…!』
驚いた彼女も可愛らしくてついつい頭を撫でる。
「それにしても、俺と会ったのは一回だけだろう?
どうしてまた…」
『…気付いたら好きになっていました。
どこが好き、というよりも降谷さんが好きなんだと思います。』
そこまで言ったら窓の外を見る彼女。
「…俺も、Aさんが好きだ。
改めて、俺と付き合ってくれませんか」
『…もちろん。
こちらこそ不束者ですが、どうぞ宜しくお願いします』
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その頃の風見さん
「はっ!式場…式場を探さないと!!
あ、あと祝福の言葉も考えないと…!
ドレスもタキシードも俺がしっかり仕立ててやらねば…!」
「風見さんまだ寝てて下さい!
あなた5徹してたらしいじゃないですか!!」
▽キャラ崩壊したヲタ風見さんだった。
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paranoia(プロフ) - モチモチ納豆さん» コメントありがとうございます!やっと恋愛っぽくなりだしてこれたので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2018年3月20日 22時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ納豆 - 毎回楽しく見させてもらってます。 更新頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 73b1cc3c0a (このIDを非表示/違反報告)
paranoia(プロフ) - めーめさん» ご指摘ありがとうございます変えさせていただきました…!まだまだ編集とか慣れていなくて…(汗)リンネ君、良いお兄ちゃんだった…(涙) (2018年3月19日 12時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
めーめ(プロフ) - 3ページ目、1番最後名前変換の所ら辺がミスってます? リンネ君ー帰って来てー!! (2018年3月19日 12時) (レス) id: 8e356b7e31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:paranoia | 作成日時:2018年3月19日 4時