今日を、生きれるかな【降谷零】

夢幻泡影24:安室さんよりも ページ38

あのあとかなり遊んだ。
今までこんなに遊んだことがあるだろうか、と疑うほどに遊びきった。


ウォータースライダーに乗ったり、もう一度ジェットコースターに乗らされたり。


流石にもう一度ジェットコースターに乗ると決まった時は全力で拒否したが腕を引かれて連れていかれた。



…力技で勝てる相手ではなかった。
相手が悪すぎた。
少し鍛えてみるか。と思える良い機会になった。









帰りは車で送ってくれることになった。



『今日はありがとな。
滅茶苦茶楽しかったよ』


「喜んで頂けたみたいで嬉しいです。」




赤信号で車が一旦止まる。

その時ふと目に入った月が、綺麗だった。


今日は満月なんだろう。満月になったらまたかけていくのが習わしだ。
それを昔から日本人は嗜んでいたとかなんとか…。




「Aさん。」


自分の名前を呼ばれてふと目に入ったのは綺麗な蒼い瞳だった。









「好きです」









…時が止まったようにも感じてしまった。
彼からそんな言葉が出るとは思っていなかった。




私の返事は____









『ごめんなさい、好きな人がいるんです』

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