今日を、生きれるかな【降谷零】

My dear, my dream―2 ページ3

それにしても、どうしてAなんだ？

何故アイツを死語の世界やら六道輪廻の道へと案内せずに、トリップさせようとしたんだ？


「それは…わからんのじゃ。
どうしてか、アイツが気になった。」


ふーん…。

…オレはさ、Aの過去は知らない。
Aが空っぽな存在だとは思わない。

もしも空っぽだとしても、空っぽな部分を埋めるのはオレじゃなくて、これからアイツが出会う大切な人への想いどうしてか満たすべきだ。

オレみたいな奴が入るんじゃなくてさ。


「…お前は、それで良いのか？
人格の１つとしてだったが、お前は少しの間だけ人生を味わったハズじゃ。
それなのに…自らそれを捨てて…」


良いんだよ。
安室のハムサンドも旨かったし、Aのオムライスも好きだったけど人生はふと終わるもんだろ？

オレだけ例外はないだろ。


強いていうなら、Aの未来を見たかったけど、何でだろ…

…変なの、オレ嬉しいんだ。
もう少しで消える運命なのに、今誰よりも幸せな気持ちで一杯なんだ。











ほんっと、オレったら幸せな人生だったなぁ！！




―親愛なる人へ。オレの夢。(My dear, my dream)

夢幻泡影1:目覚め→←My dear, my dream―1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す