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8:質問/D(inm・kyng) ページ21

「好きな子に『好きな人いますか』って聞かれたDytica」
(伊波ライ、小柳ロウ)

※両片想い想定


◻︎伊波ライ
「えっ。…いるよ、好きな子」
目の前にいる。そう言いたい気持ちを抑えて、彼女の反応を窺う。緊張した様子の姿に、彼女も同じ気持ちだったらと期待しそうになるメカニック。そっか、と力無く言う彼女の手を掴んで引き止める。「君はいるの、好きな人」自分から好きな人はいるのかなんて振っておいて、逃げるわけにもいかずに動揺する彼女を見ながら、鼓動が速くなる。
いると返す彼女に力が強くなってそのまま口を開く。「…オレの好きな子、目の前にいるって言ったら…どうする?」そう告げる彼の声は少し震えていて、我ながらカッコ悪いなと思いつつも、この瞬間がチャンスに思えてしまったからには、引けなくなってしまっていて。
動揺した彼女が、自分の好きな人も目の前にいると返して。2人とも顔を赤くして、黙りこくってしまう。さて、「付き合ってください」という一言を告げるのは、どちらが先か。


◻︎小柳ロウ
「へぇ。…お前、そういう話好きだったっけ」
この白狼、好きな子が自分を意識してるなって気づいたら、強引になりそうな偏見ある。ので、彼女からの問いに「ふーん、もしかしてそういうこと?」とうっすら気づきつつ、泳がせにくる。まぁそんな簡単に教えてくれないよなと思いつつも、彼の返答に動揺していると、気づけば彼が近づいていて「なんでこんなこと聞いてきたのか、だいたいわかってるけど…。俺に好きなやつがいるのか、そんなに気になる?」なんて意地悪く笑う。揶揄われているのかと顔を赤くする彼女に、ひとしきり笑った後、目を細めてじっと彼女を見つめる白狼。その目はどう見たって、獲物を品定めする狼の目だった。「はは、そんなまどろっこしい質問よりさぁ。はっきり好きって言われた方がわかりやすいだろ。顔に出てんぞ」そうくつくつ笑って言うくせに「ちなみに答えは『はい』…あとはわかるだろ、バカじゃないんだし」肝心なところを濁すあたり、素直じゃない白狼。

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作者名:613 | 作成日時:2024年3月28日 0時

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