８話 億劫 ページ9
ー翌日の放課後ー
唐突な語り出しだが、私は怒っている。理由は簡単だ。妖怪探偵団にの事務所である有星の家に居ないといけないこと。そして、天野さんや月浪、あと、学校で聞いたが姫野さんも事務所に居ないから、実質有星と２人ということになる。とは言っても会話などあるはずがなく、有星はずっとパソコンでうすらぬらと呼ばれる怪奇案件を調べている。私は一体どうしていれば正解なんだ。
そこに人...ではなく妖怪がぞろぞろとやって来た。多分救世主だな。紫のと赤い風船となんか...変なの。
「今失礼なこと考えたませんでした？」
「うわ、突然背後に回るな！というか誰だ」
その胡散臭そうな妖怪は思い出したかのようにウィスパーと名乗った。紫のはミツマタノヅチ、通称ミッチー？で、赤い風船はジュニアというらしい。妖怪探偵団の事務所によくいるそうだ。
「うむ、中々の美系ですねぇ」
「だがナツメさんには敵わないな！はは！」
「筋肉、キモい」
結構自由に話すらしい。さっきの話は余計だが。
「そういえば名前聞いてませんでしたね。お名前は？」
「五百雀 A」
「五百雀とは中々珍しい苗字でウィスねぇ」
妖怪たちと暇つぶしがてら自己紹介していると、有星が暇だと言い出した。さっきまでパソコン見てただろ。
「怪奇案件とやらは特に報告がないのか」
「ああ」
「じゃあ何故私を待たせてんだ」
「見つかったらすぐ動けるようにだよ」
ぶっきらぼうに言う。それくらい毎日書き込みがあるのだろうか。この町やっぱりやばいんじゃ...
「こんにちはー！」
「あ、五百雀さんだ！」
「遅くなってごめん」
天野さんたちが遅れてやって来た。これで大体全員なのか？まあ、かなり少人数なんだな。
「アヤメさーん！待ってましたよー」
有星が突然元気になる。うわ、気持ち悪...姫野さんのこと好きで必死なんだろうな。
「アキノリ、うすらぬらに書き込みはあった？」
「特になかったぞ」
そっか、と月浪。真面目な奴だな。
この日は特に何もなく、適当に事務所で時間を過ごすことになった。人が苦手な私にはかなり辛かった...
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Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます！楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります！ (2019年8月7日 22時) (
レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです！更新頑張ってください！無理はしないで下さいね。楽しみにしてます！ (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます！更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです！ (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね！続きが気になります！頑張ってください！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Milkcat | 作成日時：2019年7月19日 10時
