7話 強制 ページ8
正体がバレるとなると、話は違うんだ。引っ越してから、散々だ...
「え、じゃああいつがトウマとアヤメさんのクラスに来た転校生!?」
なんで知らない人にあいつとか言われているんだ私は
「騒ぐな、うるさいデブ」
「俺は骨太なんだよ!」
「ただの骨太だったらそんな腹してないだろ」
「なんだと...!」
「2人とも落ち着いて...」
天野さんの仲裁で言い合いが終わる。うん、絶対にあいつとは気が合わないと察した。
「第一、誰だあんたは」
さっきのデブを睨んで言う。骨太だとか言い訳してるが、ほっとくことにする。
「あの人は有星アキノリだよ」
有星ね...こいつが幻獣を召喚出来るのか。それなりに力のある者と見た。ただ性格に多少面倒なところがある、確実に。
気まずい空気の中、天野さんが口を開いた。
「妖怪が見えるの?」
「まあ、そうなる」
天野さんはそうなんだ、と驚いた顔をする。でも、心なしか嬉しそうにも見えた。
「じゃあ、私達が助けたお礼として妖怪探偵団に入るってのはどう?いいでしょ」
若干話が飛躍してるが、やっぱり妖怪探偵団なんだろう。天野さんも妖怪見えるのか。てか、ちゃっかり勧誘された...どうしても嫌だという声が漏れてしまう。
「ナツメ、嫌そうにしてるけど...」
「えー、妖怪見えるんだし良くない?」
月浪がいいこと言った。そうだ、良かったら嫌そうにはしないんだな。それに...
「なんであいつ入れないといけないの...」
有星も嫌そうだな、じゃあこの案は却下だ...
「まあ、助けてやったんだし、少しくらいは俺らに貢献してもらわないとな!」
「は?何様のつもりだよ」
「あ?助けたのはこっちだって!」
「恩着せがましい奴め...」
今更断れそうにないという理由で妖怪探偵団に入ることになった。そして今世紀最大の溜め息を漏らすことにもなった。
ートウマsideー
五百雀さんが妖怪探偵団の一員?になった。本当に良かったのかな。しかも、別にお礼のために助けた訳じゃないのに。でも、あの弓を見てからなんとなく彼女には秘密があると思う。すごく、気になる。それが理由で帰りに誘った、という理由もあるが、1番の理由はこれもなんとなくだが僕に似ているところがある気がした。彼女、非常に一人を好むらしい。もしかしたらずっと独りなんじゃないかと思って、どうしても、仲間という存在に気づいてほしいと思った。
これから僕は、五百雀さんの大切な仲間になれるかな。
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Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます!楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります! (2019年8月7日 22時) (レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです!更新頑張ってください!無理はしないで下さいね。楽しみにしてます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます!更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね!続きが気になります!頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Milkcat | 作成日時:2019年7月19日 10時