32話 戦闘と試練 ページ33
「一体アンタは何者なんだ」
「我が名は洞潔、それ以上は教えられない」
「...そう」
洞潔、そう名乗った妖怪はなんのためにここにいるのか。よく分からないがとにかく今は緊急事態だ。私のやるべきことをやらねば。さて、どうするべきか。弓を手に持ち考える。
「お前それ...ほう。せいぜい頑張るんだな」
言われなくてもやるさ。洞潔は私に少し話してから女郎蜘蛛との戦いを始めた。私の力じゃどうしようもないことだ。ここはあいつに協力しようか。
「癒やしの矢!」
洞潔に矢を放つ。癒やしの矢は刺さった相手の体力を癒やすはたらきがある。私なりのせめてもの行動だ。一瞬こっちを見たが、すぐに洞潔は女郎蜘蛛に向かい直した。
「フフッ、その程度の力で通用すると思っているのかしら?」
女郎蜘蛛は全然傷ついている様子がない。このままじゃダメだ。何か、他の方法...
「そこだっ!」
電光が走るように思いつき、咄嗟に別の矢を放つ。その矢は見事に女郎蜘蛛の目に刺さる。
「うっ...人間が小癪な真似を...!」
糸がこちらに向かってくる。生憎、静かに捕まることは出来ないな。妖怪探偵団たちも戦っているんだ。一瞬たりともひるんではいられない。高く掲げた手を、鳴らした。
ートウマsideー
「ここに人間が来るとは珍しい。何故に我が力を欲する」
「俺たちは女郎蜘蛛を倒してアヤメさんを助けたいんだ!」
「友のためか...ならばその覚悟力で示すがよい!」
玄武が斧を構える。僕は玄武に勝って戻らないといけないんだ。ずっと女郎蜘蛛のところで食い止めてもらい続けたくないから。
「憑依!剣舞魔神・朱雀、我に力を!」
「朱雀、参上!」
僕に憑依した朱雀が二刀流で玄武と剣を交える。中々玄武の一撃は重く、朱雀も少しずつ押されていく。負けちゃダメだ...頑張ってくれ...
「私も行くわ。召喚!私の友達、出てこいジバニャン!」
「シャアアア!」
「中々の腕だな。いいだろう!」
玄武に打ち勝って使い手として認めてもらうことができた。僕は妖聖剣を手に取る。これで、大丈夫。アヤメさんを助けよう。そして...
体育館に残ったAを助けるために。
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Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます!楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります! (2019年8月7日 22時) (レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです!更新頑張ってください!無理はしないで下さいね。楽しみにしてます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます!更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね!続きが気になります!頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Milkcat | 作成日時:2019年7月19日 10時