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3話 ロングボウ・メサイア ページ4

3人の前で指を鳴らす。私の暗示妖術だ。3人は視界が見えなくなる。さて、行こうか。
「ロングボウ・メサイア、浄化の矢」
高く掲げたその手に1つの弓が出現し、手に取る。精神統一。ただ、目標だけを捉えろ。この弓の射程なら行けるはずだ。
 矢を持つ手を離した。ビュンッと風を切るような音がする。その矢は一直線に怪魔に取り憑かれた人に突き刺さった。別に刺さったところで人は死んだりしない。浄化の矢は妖怪に取り憑かれた人間や生き物の取り憑きを強制的に解除させるものだ。これで、良し。怪魔に取り憑かれた人も元の状態に戻ったようだ。
「ん...あれ、もう収まってる」
「一体何があったの、五百雀さん?」
 3人にかけた暗示も解けたようだ。バレずに済んだだろうか。この様子だと大丈夫そうだな。
「さあ?」
残念ながら普通の人には教えられないものだ。妖怪なんて以ての外だろう。夕暮れ騒ぎの後の4人はどこだか理解しがたい雰囲気になった。
「あれって...」

ートウマsideー

 嘘だ、とは思った。突然視界が真っ暗になって、やっと見えるようになったと思ったら、五百雀さんが弓を持っているのだ。一体彼女は何者なのだろう。もしかしたら妖怪が...?騒ぎが終わって家路に向かう最中、そのことで頭がいっぱいだった。
「五百雀さんはあっちの方向?」
「ああ」
「そっか、じゃあここでお別れだね」
「まあトウマいるし、トウマと仲良くね」
「分かった。それじゃ」
 ナツメ、アヤメさんと別れて五百雀さんと2人になる。僕も、五百雀さんも、多分会話をするのは得意ではないらしい。けど、チャンスなのかな。さっきの弓のこととか聞いてみようかな。
「...い」
でもちょっと緊張するな。なんだか気まずい空気が流れてるし。やっぱり今は聞かないで、アキノリたちに相談...
「おい、聞いてるのか...」
「え?あぁ、聞いてなかった、ごめん」
さっきからずっと話しかけられてたのか、全然気付かなかった。五百雀さんは不機嫌そうに僕を睨む。
「まあいい。この辺りは本当に変わった人ばかりだな...」
「そうかな?あんまり考えたことないな」
僕からしたら五百雀さんが1番の変わり者に見えるけど、なんて口が裂けても言えないが...ん?チャンスかもしれない。今、聞いてみようかな。勇気出せ、僕。
「あの、ちょっといいかな」
僕の言葉を待つ五百雀さんに言った。
「さっき持っていた弓って何?」

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設定タグ:妖怪ウォッチ , シャドウサイド , 月浪トウマ   
作品ジャンル:アニメ
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Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます!楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります! (2019年8月7日 22時) (レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです!更新頑張ってください!無理はしないで下さいね。楽しみにしてます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます!更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね!続きが気になります!頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Milkcat | 作成日時:2019年7月19日 10時

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