17話 救世主に協力する人に ページ18
ートウマsideー
五百雀さんはなんだかとても大きな物を背負っているんだと今日の話で感じた。僕はそんな彼女の協力者でありたい、とも思っているんだ、きっと。五百雀さんに近づくことは出来るだろうか。帰り道に、思う。隣には五百雀さんがいる。僕に、出来るかな。ううん、完璧に出来なくても少しずつでも仲良く出来たら...そんなこと思う帰り道。
そんな時、1つの案を思いついた。不安だが、とにかく思いついたし言ってみる。
「五百雀さん」
「なんだ」
「下の名前で呼んでいいかな?」
「は!?」
言われたことないのか、かなり動揺している。でも、そうはなるか。突然仲良くなろうとアタックした、という感じだし。
「好きにしな。というか、突然なんだ...」
当たり前だよね。理解が追いついていない様子だ。
「もっと、その、仲良くなれたらいいなって」
「不思議な奴だよ、あんた」
呆れてるかな。それとも怒ってるのかな。何だか不安になってしまう。
「あんたはどうしてそんなに私と仲良くなろうとする」
その言葉にドキッとした。嫌われてる、そんな不安が頭をよぎってなんて返せばいいか分からない。
「別に...あんたが嫌いな訳でもないし迷惑だと思っている訳でもない。ただ、どうして仲良くなりたいと思っているかを知りたいだけなんだ」
真っ直ぐな目をした彼女に僕も返事をしなきゃいけない。悩みに悩んでだした僕の答えは...
「何となく、でいいんじゃないかな」
「ん...?どうゆうことだ?」
分からない、というような表情を浮かべる。それでも、僕は言葉を続ける。
「仲良くなりたい、そうゆう気持ちに論理的な理由なんて要らないと思うんだ」
なるほど...感心させられたようにして、彼女は言った。
「いいんじゃない、そういうの」
肯定的な返事をくれたことに嬉しくなる僕に続けて言われた。
「あんたを信用した訳でもないからな。でもまあ、よろしく頼むよ...トウマ」
心を開いてくれたのが嬉しくて考えることも忘れて、
「よろしく、A」
と言った。一瞬こちらを見ていたが、すぐにどこかを向いてしまった。その表情はよく見えなかったけど、なんだか頬を赤らめている様にも見えた気がした。
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
35人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます!楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります! (2019年8月7日 22時) (レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです!更新頑張ってください!無理はしないで下さいね。楽しみにしてます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます!更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね!続きが気になります!頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Milkcat | 作成日時:2019年7月19日 10時