▋黄色の ページ8
今日はゾムくんが居ないからお弁当をゾムくんに渡したあと中庭に向かう
中庭には良い感じに太陽の光が当たり暖かい日差しが降り注いでいた。実はこの静かで心地良いスポットがお気に入りだったりする
ベンチに座ってお弁当を広げるとこちらに近づく足音が聞こえてきた。
そちらに視線を向けるとボブカットにブタのピンをつけた可愛らしい顔の子がいた
「えっと、もしかしてここ使う?ごめんねすぐ退くから！」
もしかしてここを使いたかったのかと思い立とうとするがその子は私の制服の袖を掴み静止させた
「?ど、どうしたの?」
「...」
その子は視線をうろうろとさせた後スマホを取りだし何かを打ち込み始める
『はじめまして、私シャオって言います柏木さんと友達になりたくて女の子同士仲良くしたいです』
メモアプリに書かれたその文字を見るとその子は少し震えながらもしっかりとこちらを見やる。どうやら私とお友達になりたいらしい。反対の手元には黄色の包を持っているあたりお弁当を一緒にしたいのかもしれない
「シャオちゃん?でいいのかな、私でよければ是非お友達になりたいな!」
少し横にズレて隣を軽く叩く
「シャオちゃんが良かったら一緒にお弁当食べよ?」
「!」
シャオちゃんは嬉しそうに頷くとそそくさと私の隣に座る。大変可愛らしい様子で黄色の包みを空けお弁当を食べ始めた。それを見ながら私もお弁当を開けて一緒に食べ始めた
「んふふ、女の子の友達は初めてだなぁ」
『私もです』
「そうだ私の事もAでいいよ」
『Aちゃん』
「そう!」
たわいのない会話をしながらお弁当を食べ進める
それにしても私には少し気になることがあった
「シャオちゃんは1年生?」
『2年生です』
「そうなんだ〜同い年だね!」
嬉しそうに私の話を聞くシャオちゃんを見て私は微笑む。
私の憶測かもしれないがもしかしたらという可能性が浮上してきた
シャオちゃんは自分の事を女の子だと言ったが多分それは嘘で彼の性別は男の子であろう。確かに女子がスラックスを履くのはこのご時世珍しくない。が、浮き出る喉仏やこの学年には私しか女子生徒が居ないという所から私の憶測も間違っていないと思う
なぜ女の子の振りをしているのかは分からないが私の話を聞きながらくすくすと可愛い笑い声を漏らす彼が可愛い為そのまま何も言わずに無知の振りをしておこう。単純に可愛いお友達が増える分には問題はない
その日私にゾムくん以外のお友達が出来た
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りす(プロフ) - うわぁ、すっごく好きです、。めっちゃ気持ち悪い顔しながら見てます。めっちゃ好きなんで頑張ってください！ (9月21日 16時) (
レス) id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆせ(プロフ) - 伊織さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです..指差し確認頑張ります() (2023年3月24日 15時) (レス) id: 3d9dcf08fa (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - すっごく刺さりました！！！確認頑張ってください！！！ (2023年3月23日 18時) (レス) @page14 id: f7b48c76f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆせ | 作成日時：2023年3月21日 17時
