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pi side
HRが終わり、軽い欠伸をこぼす。
良く言えば丁寧、悪く言えば長ったらしい担任の話は、正直言うと退屈である。それも生徒会で大体の全貌を知っていると尚更。
さて、今日は生徒会の仕事もない。いつもより多く周回でもすっか…と席を立ち鞄の持ち手を掴んで教室を出ようとしたところで。
「あ、ショッピ！ちょい待って！」
後ろからかかった声の持ち主は、言わずもがな同じクラスのチーノであった。
「どしたんすか、珍しい。今日生徒会ないっすよ？」
「いやほら、前兄さんに言われとったやろ。今日活動日やからお前も来ん？」
「……マジで？」
あからさまに嫌そうにすれば、お願い！と手を合わせられる。
兄さんに言われていたとは、例の美術部の先輩だ。正直自分は部活に入る気もなければさして興味があるわけでもないので気に留めていなかったが。
「ええやろ？ゲームなら今度付き合うって！」
どうやら彼、相当その人にお熱なようなので。
「…はぁ、しゃあないな。Ap○x以外やからな」
「えっうそ」
「逆になんで自分のが通ると思ったん？」
*
部室に入るなり、一人ぽつんと座っている彼女の元へチーノは駆ける。
ぱらぱらと教科書を捲っているらしい彼女の背中は、初対面で申し訳ないが虚しすぎるなと思った。可哀想なひとじゃん…まじで一人でやっとるんやな…。
わあ！と声が響く。チーノが先輩を驚かせたらしく、楽しそうに笑っていた。
いや、これ俺いりゅ？
「やっぱり俺、帰ったほうがええんちゃうかチーノ」
「え、帰るんショッピ」
えー、なんて顔をするチーノを思わず殴りそうになって収める。こいつ…ホラーゲームでもやらせたろかな。
明らかカップルのようにいちゃいちゃされても此方としては居心地悪いだけである。
初対面の、しかも先輩がいるというのに。
面倒くさ、とため息をつこうとすれば、そんな先輩と目が合う。
不思議そう、とは言い得て妙かもしれないが、知らない人を見る目に間違いはなく、兄さんもとい大先生が言っとったのは本当だったのだと改めて実感した。
チーノに紹介され、少し会話をかわして。
『…もしかして生徒会』
「ご名答っす。なんかすんません」
『あー。いや、気にしないで』
はは、と空笑いをした彼女の目はどこか死んでおり、なんか苦労してんだなと悟った。
__
余裕出てきたので更新ペース徐々に戻ります。
もうすぐで続編ですが、これからもよろしくお願いします！
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理！わかっていただけて安心しました、大正解です！！ (2020年12月25日 6時) (
レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね？！ (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね！！（確定）これからも更新応援しています！ (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです（号泣）作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので（願望）これからもどうぞよろしくお願いしますー！ (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森樂 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時：2020年12月3日 23時
