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em side
昨夜、ご飯も食べ部屋に戻った後、話題は翌日の話になり。
大先生は周辺散策を女の子とで約束をしていたらしく浮かれていて(ロボロさんが殴っていたけど)。
そんなロボロさんはといえば同じ工作コース、しかも最近よく話題に上がるAさんという女子生徒と一緒にやる予定だと言うじゃないか！
ダメ元で行っていいか聞けば、「むしろ俺一人やと不安やから…！」と快くOKを貰った。
だって気になるのだ。関わったメンバーがこぞって面白い子、いい子だと楽しそうに話しているから。
そして。
『………』
そんな彼女は今、目の前で器用にもペンをくるくると回していた。よう落ちひんな…。
少し作業が進んでいる自分や、作ろうとしてはやめて…を繰り返しているロボロさんとも違い、始まって以降本当に1工程も進んでいない。
表情を見るに悩んでいるらしい彼女に心配になって、けど声をかけるのも…なんて。戸惑っていれば、隣から声が。
「Aさんなに作るか決まったー？」
ちらりと横を見れば、彼もこちらを見ていた。どうやら彼も、彼女のことを気にかけていたらしい。大先生といいロボロさんといい、相変わらず会話の振り方が上手いなと感心する。
彼からの声かけで顔を上げたAさんは、美術部ながら、と苦笑いを浮かべる。ピンとくるものが無いみたいで、中々はじめようにも始められないようだった。
何か助けになれないものかと考えるが、自分のものならまだしも、人の作品。いくつか物のアイデアが浮かばなくもないが、変なものが出来てもな…と言い出そうとしてやめる。
「浮かばないものですよね、なかなか」
『…あれ、でもエミくんはなんか進んでますね』
「「エミくん！？」」
その後はまぁ、色々あって。
ほんまに色々と。
ようやく火照っていた顔も収まった頃にはAさんはもう自分の世界へと入っていた。
かなりのスピードで描き上げられていくそれに二人して驚く。
いや、でも。
「良かったですね。なんかさっきより生き生きしとる気がするわ、Aさん」
「ほんまに。…うし！俺らもAさんに負けへんようにせんとな！」
悩んだような顔はどこへやら、真剣な表情のそれは見ていて嬉しいもので。
あぁたしかに、この子は不思議な人だ。
そう、笑うのだった。
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理！わかっていただけて安心しました、大正解です！！ (2020年12月25日 6時) (
レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね？！ (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね！！（確定）これからも更新応援しています！ (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです（号泣）作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので（願望）これからもどうぞよろしくお願いしますー！ (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森樂 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時：2020年12月3日 23時
