2日目、エミと笑顔と ページ31
You side
鬱さん…もとい鬱くん(意外に仲良くなれたので変えた)と別れ、部屋に行き。
同じ部屋に泊まる子と少し話をして、特に何か事件が起こるわけでもなく就寝した。
2日目は、選んだコースでただ遊び尽くす日である。夜には旅館内の大きなホールを借りてキャンドルファイヤーという名の学年交流会があるらしく、班の子たちが騒いでいたのを思い出した。
朝、慣れない環境だからかいの一番に起きた私は、布団の中で昨日撮った写真を整理する。
昨日は調子が良かったなぁ。
場所が場所なのもあるけれど、良いのが撮れた。
木って、簡単そうで案外難しい。
種類によって形も特徴も違うからだ。枝の様子、葉の色や形。細かく描こうとすればするほど難易度は上がり、集中力も使う。
まぁ背景でよく使うから描くのは慣れたものの、やっぱり資料を見る見ないじゃあ違うのだ。
似たような写真などは容量の問題で削除しつつ見ていけば、一枚の写真で手が止まる。
大きな木の前に立ち、笑いながらポーズをとる鬱くん。今度現像して渡してあげたらいいのだろうか、なんて思いながら、その写真を眺める。
時間帯の問題なのか、はたまた別か。
太陽の角度がいい具合で、鮮やかな緑にいいハイライトがかかっていた。
あのときは風が吹いていたから、いつもは隠れている彼の片方の目を薄らと見えていて、深く暗い青色が覗いていた。
太陽の光と相まって、それはまるで__
「(深海だ。光の差し込む、水底)」
不覚にも、綺麗だなと感じてしまう。
らんらんの純黒の瞳とも、オスマンくんの深い緑とも違う、彼しか持っていない色だ。
カメラの電源を切る。
タイミング良く起床の時間を知らせる音楽が部屋に流れ、部屋の子も起き出した。
ふわ、とひとつ出る欠伸を噛みころしつつ、自分も布団から出るのだった。
*
朝ごはんを終えれば、活動が始まる。
バスの中で、一緒にやろうとロボロくんからお誘いを受けていたので、キョロキョロと辺りを見回した。
…しかしまぁ、それなりに人数の多い我が校なので、簡単に見つかるわけもなく。はぁ、と溜息を付き立ち止まっていると。
「…もしかして、Aさん…ですか？」
『ん？え、私？あ、はい』
「それなら良かった。私、エーミールといいます。ロボロさんが探してましたよ」
『えっ、ん？……？？？』
ついていけないってばよ。
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理！わかっていただけて安心しました、大正解です！！ (2020年12月25日 6時) (
レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね？！ (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね！！（確定）これからも更新応援しています！ (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです（号泣）作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので（願望）これからもどうぞよろしくお願いしますー！ (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森樂 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時：2020年12月3日 23時
