Xmas特別番外編 ページ25
(都合上、現時点本編で関わりのないメンバーとの交流がありますが、頭を空っぽにしてお読みください)
You side
例年より寒さが増している…なんていう、今朝の天気予報を思い出す。
窓の外を見れば、ここでは珍しくしんしんと雪が降っており、うわぁ、なんて気の抜けた声を出す。
『ホワイトクリスマス…かぁ』
暦は12月25日。
もうこの季節がやってきたんだと思うと、感慨深いものがあるなと思う。
あぁ、本当に……
「は〜〜あったかいんじゃあ…」
「ごめんねA、他に当てがなくて」
「いやぁ先輩流石っすわ。はぇ〜文明の利器はちゃいますね」
この光景は、本当に感慨深い…なぁ…。
*
ことの発端は数分前である。
明日から冬休みに入ることもあり、美術室にてコンクール応募の詳細を確認したり、置かせてもらっている私物を取りに来ていて。
ついでに少し描いていこうか、なんて学校に残っていれば。
ぴろん、なんて軽快な音がスマホから鳴る。
相手はどうもらんらんらしく、疑問に思いながら画面を見れば…
<たすけて>
と、簡素な文字が。
『いや何事ー!?』
流石に驚き慌てて電話を掛ければ、内容は以下の通りで。
ひとつ、生徒会室の暖房が故障したこと。
ひとつ、来年に向け少しだけ書類整理をする事になったものの、寒さに耐えられなくなったこと。
生徒会が全員で押しかけることができ、なおかつ暖房が効くところ…となると、ここしかなかったそうだ。
まぁ歩けば(歓喜の)悲鳴が上がる生徒会だからね。それはそう。
そんなこんなで、用事で居ない数名を除いたメンバーが、美術室へ集まっていた。
トントンくんは隣で机に突っ伏してから動作一つなければ応答もない。年の瀬まで書類仕事ですもんね、お疲れ様です。
あぁ、あとちなみに。冒頭の緩みに緩みまくった台詞は上からグルッペンくん、らんらん、ショッピくんである。
「ところでAはなにしててん?」
普段の表の姿からは信じられないほどにだらけまくっている彼らを眺めていれば、声をかけてきたのはゾムくん。
いつの間にか後ろに陣取られているが、なんだかもう気にしなくなってきた自分がいる。
『絵、描いてましたよ』
「ほへえ…うお、相変わらずうま」
『ゾムくんは…独特のセンスをお持ちですもんね』
「A、オブラートに包まなくてええんやで、こいつのあれは画伯や」
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理!わかっていただけて安心しました、大正解です!! (2020年12月25日 6時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね?! (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします!! (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね!!(確定)これからも更新応援しています! (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです(号泣)作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので(願望)これからもどうぞよろしくお願いしますー! (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:森樂 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時:2020年12月3日 23時