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sho side
先生のホイッスルで、思い切り地を蹴る。
昔は長かった距離も高校になってしまえば、だ。一瞬で終わった競走に後ろを振り向けば、レーンに人は一人もいなくて。
耳に響く歓声に混じり、あの女子何者？とか、めっちゃ速くねぇか、なんてものも聞こえる。
…んん？
横を見れば同じくこちらを見ているシッマと、息をついて自身の記録を見ている先程の女子。
表情は読み取りにくいが、ホッとしているような喜んでいるようなそんな感じがした。
いやしかし、そんなことはどうでも良くて。
この学校でもそれなりに速い自覚はある。というか、自信がある。
それなのにこいつは、大きな差もなくゴールしやがった。それもわかりやすく喜ぶわけでもなく、自慢するわけでもなく、まるでこれがいつも通りですとでも言うように。
あと、一部の女子みたいにねちこく視線を送ってくるわけでもないときた。
なんや、ちょっと面白いやんけ。
さて、シッマはどう動くんだろうかと見やれば、なあ、と声をかけずんずんと歩み寄っていて。
え、いや行動はやない？ちょっと待てよお前、待ても出来ないんか！？
ぱし、と軽いものではなく、思いきりずしん！とでも効果音がしそうなほどに勢い良くそいつの肩に手を置いたシッマは、玩具を見つけた犬のように目を輝かせている。
いやめっちゃ怯えられとるぞ…。
「お前めっっちゃ速いやんけ！！何秒！？」
『う、え、ぁー…えっと、ろく、6.38…』
しどろもどろに、吃りつつ答えられたその内容に思わずビビる。1秒も差ないん？マジかぁ…。
コネシマがあれだけ興味を示すのも珍しいものだが、流石に次に行きたいし、というかそろそろあの女子も可哀想なので声をかけに行く。
肩から手を離されてすぐ、すっと素早く後退される。へぇ珍しい、近づいてこないんや。
若干気になりつつ、とりあえず顔だけ覚えてシッマに突っかかりに行った。
にしても記憶に無いやつやな…
どこのクラスやろ。
**
「なに騒いでんの、観衆の的じゃん」
「あれマンちゃんにひとらんや、偶然」
「偶然って。先生が睨んどったで〜？」
「うわマジか、よしシャオロン俺らも…って、あ！！あいつおらんやんけ！！！」
「あっれぇ、もしかして距離取られとったん気付いてなかったんですかぁ？」
「なんやと」
「よしマンちゃん、こいつら置いていこ」
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理！わかっていただけて安心しました、大正解です！！ (2020年12月25日 6時) (
レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね？！ (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね！！（確定）これからも更新応援しています！ (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです（号泣）作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので（願望）これからもどうぞよろしくお願いしますー！ (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森樂 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時：2020年12月3日 23時
