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os side
その姿を見たのは、本当に偶然だ。
入学式に出るのは生徒会長であるグルッペンだけで、他の役員に仕事はなく。前任の生徒会役員の仕事引き継ぎは、つい先日に滞りなく行われたばっかり。
一度生徒会室に行ったあと特にすることもなく直ぐに出てきてしまって、一人帰り道を歩いていたときだった。
曲がり角を曲がったところで、知り合いの背中が見えたんよな、確か。おおい、と呼ぼうとして、隣にいる少し低めの背が目に入った。
後から知ったけど、それがAちゃん。
ひとらんはあまり生徒会以外のメンバーとはつるまない分、後ろから見ていても楽しそうな様子に、少し驚いた。聞いてみれば幼馴染やっていうし。
だから気になって。それだけに過ぎなかったんやけど。
『…えぇ、と。生徒会の人、ですよね？…たしか………確か…………書記？』
そう言った彼女の瞳には、不安や疑問。
中でも目立って見えたんは、恐怖。
あの時は何でもあらへんように会話を続けたけど、"人が苦手"というひとらんの言葉とあの様子からして、昔になにかあったんやろうなぁ、なんていうのは明白だった。
それに、俺達のことを見てきゃあきゃあと悲鳴を上げるそのへんの女子とは、違うものがある。
「面白い子やん、Aちゃん」
てか足速いな…。
ついさっきまでそこにいたというのに、もう姿は見えない。走り去って行った方向をしばし見ていれば、ひとらんが話し始めた。
「マンちゃんさ、俺とAが話してたの見たでしょ？」
「ん？おん、見た」
ひとらんが俺のこと切り出す前から、見てた。
「あれがね、素なんだ。さっきみたいに人に怯えるような子じゃなくて、もっと明るくて、よく喋って、笑う子なの」
ぽつぽつと話す彼の表情は暗く、それでいてなにかを憂いているような、後悔しているようだった。
大丈夫か、とでも言いたげなうさぎが、ひとらんの足に寄り添う。
「ねぇ、マンちゃん」
「なーにー？」
「Aとさ、仲良くしてあげてほしいんだ」
なんとなく、予想していた内容だ。
こちらを真っ直ぐに見て、お願い。と手を合わせる彼は、余程幼馴染が心配なのだろう。
「ええよ」
「本当？」
「うん。やって気に入ったもん、Aちゃん」
了承するかどうかは考えていたけれど、彼女を見て、なにより珍しく頼ってきたひとらんを見て。
まかせとき。なんて、頷いてみせた。
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理！わかっていただけて安心しました、大正解です！！ (2020年12月25日 6時) (
レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね？！ (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね！！（確定）これからも更新応援しています！ (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです（号泣）作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので（願望）これからもどうぞよろしくお願いしますー！ (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森樂 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時：2020年12月3日 23時
