第7話 ページ2
『こっちにもいなさそうですね…』
｢あっちの方も探してみよう。｣
間宮さんのことを待っていた私達だったが、間宮さんが戻ってくることはなく、結局探しに戻ってきてしまった。
廊下を渡って扉を開くと、バルブやパイプの沢山ある不気味な部屋へと出る。
｢行こウ。｣
ミンジュン君が先頭で合図を出し、私と佳奈恵ちゃんがそれに続く。
『なに…！？』
後ろからバタバタと足音が聞こえて振り返ると、中学生くらいの男の子が私達に向かって走ってきていた。
その手にはナイフが握られている。
異変に気づいたミンジュン君が、すぐに男の子の腕を掴んで取り押さえた。
ほっとしたのも束の間、その後ろから現れた長髪の女性が、男の子が落としたナイフを拾い上げる。
『ミンジュン君後ろっ！』
私が声をあげるが、既に女性の手に握られたナイフの刃先がミンジュン君の太ももに突き刺さっていた。
ミンジュン君に駆け寄り、ハルさんから渡されたナイフを女性に向ける。
『いきなり何するんですか…！』
｢あなた達が…愛奈ちゃんを…！｣
『愛菜ちゃん…？』
誰かと勘違いしているのか、聞き覚えのない名前に眉をひそめる。
｢ミンジュン…！｣
佳奈恵ちゃんの声で我に返り、女性にナイフの刃先を向けたままミンジュン君に肩を貸して後ずさった。
女性が追いかけて来ることはなく、そのまま廊下を走っていると、後ろから嫌な呻き声が聞こえて振り返る。
“ｳﾞｧｧ…”
腕に鎖が繋がっている白い服のゴーレムが、こちらへ走ってきていた。
咄嗟にナイフを構えるが、少し遅かったようで、ゴーレムに捕まれ後ろへと倒れ込む。
『ぃやぁぁっ！』
強い力と不気味な顔に思わず叫ぶと、ミンジュン君がゴーレムの肩を掴んで私から引き離した。
｢ぅあ"ぁっ…！｣
彼の叫び声に急いで起き上がると、彼がゴーレムにトドメを刺したところだった。
彼は起き上がらずに、顔を歪めて手首を見ている。
嫌な予感がした。
『ミンジュン君っ…！』
慌てて駆け寄り、彼の視線の先に目をやる。
『嘘……』
彼の手首にくっきりとついている歯型に、思わず力が抜け、その場にへたりこんだ。
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なすび丸(プロフ) - あぷるさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ないです！そう言っていただけると気負わずに更新できます…ありがとうございます！ (2021年5月23日 20時) (
レス) id: 3e2c112d2d (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - なすび丸さんお帰りなさい!!新しい生活への切り替えで多忙であるにも関わらず更新をして頂いて本当に嬉しいです！なすび丸さんのペースで更新なさってくださいいつでも待ってます (2021年5月16日 13時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
なすび丸(プロフ) - さらさん» おはようございます！！待ってていただいて本当にありがとうございます！！ちょこちょこ更新頑張ります！！ (2021年5月10日 7時) (レス) id: 3e2c112d2d (このIDを非表示/違反報告)
さら - なすび丸さんお久しぶりです！！そしてお帰りなさい！！ずっと待ってました！！新生活の中お忙しいのに更新ありがとうございます！！これからもずっと応援してます！！コロナも流行ってるので、お体には気を付けて、お仕事も頑張って下さい！！私も頑張ります！！ (2021年5月9日 23時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
Nishiki - なすび丸さん!!お久しぶりです!!おめでとうございます!!幸せになってくださいね！ (2021年3月15日 1時) (レス) id: 43dc748b90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすび丸 | 作成日時：2021年3月1日 19時
