アムネシア【ヴィランズ手下】

9.君の呼び方 ページ10

dm「今帰ったぞー！」


jh「ただいまー」


私が考えているとお散歩からダルメシアさんとジャックハートさんが帰ってきた。

2人ともとても楽しそうだ。


『おかえりなさい、ダルメシアさん、ジャックハートさん』

jh「ねぇ、A」


私の名前を呼ぶなりまた顔を近づける。

うん、だからさぁ距離感、なんて思いながら返事をした。


jh「ジャックって呼んでよ、ジャックハートじゃなんか距離感じる」

『わかりました。

じゃあ、ジャックさんで』


さんなんていらないのにーなんて話してると後ろから視線を感じる、ダルメシアさんだ。


『どうしましたか？』

と聞くと、

dm「僕も、呼びやすいように呼んでいいぞ…」


少し嫌そうに言うダルメシアさん

そんな無理しなくても…


dm「なんでもいい！ダルでもいいぞ！」

ぐわっ、なんて効果音がつきそうな勢いで言われると呼ぶしかなくなってしまう。

『わかりました、じゃあダルさんで』


彼は最初は嫌そうだったけど、呼ばれてみれば気に入ったらしく、
よし、と満足そうに笑っていた。

そんなダルさんを見て、ジャックさんは、アップルポイズンさんを指した。

jh「そこのクソりんごもアッポイとかでいいんだからな」

『アッポイ…？』

ap「アップルポイズンだ！」

『でも確かに、アップルポイズンって少し長いですね…
アップルさん、なんてどうでしょうか？』

ap「…好きに呼んでいい」


あ、少し諦め気味だ。

名前、呼びやすい方が私は楽だからいいか。


『では、アップルさんで』

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