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夕方、定時の鐘が鳴る。




「Aお疲れー!
また明日な〜」



「うん、また明日」




望はおじさん達と飲みに行くのかな〜
楽しそうにオフィスから出ていく。


というか営業部のみなさん、お帰りがはやいですね。もう誰もいない。




と思ったのに




ガチャ




部長室のドアが開いて中から人が。





「あー、お疲れ様」




ってちょっと不機嫌な淳太くん。






「お疲れ様です…」



「ええやん誰もおらんしタメ口で」



「いや一応…誰か廊下通るかもしれないし」



「浮気相手らしくなってきたやん」




わたしに近づいて優しく頭を撫でる。

綺麗な手に触れられるだけで私はきゅんってする。





「…大人気ないけどさ、

小瀧にAのこと自慢されたらムカつくねんけど」




怒るんじゃなくって余裕なさそうに呟かれるとなんか惹き付けられて…




「淳太くん」




「ほんまはこんなことAに言うのも恥ずかしんやけどな、ごめん」




「…今は、ふたりのときは
私は淳太くんのだし、望のことなんか忘れてぎゅーってしてよ」




自分でも何言ってるかわかんないんだけど、
とりあえず淳太くんの寂しそうな顔なんか見たくなくって

珍しく自分から抱きついちゃった。





「っ…急にそんなんズルない?」



「ん?なにが?」



「可愛すぎやろって話。

……離したないわ、ずっと」




抱きしめ返してくれた淳太くんの腕にぐっと力が入って、私が淳太くんの香水の匂いでいっぱいになって

幸せだなって無意識に思ったよ。




嘘でもそんな言葉をくれるなら、この瞬間だけは幸せになれるから。

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らみ(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!!!嬉しいです(T_T)更新頑張りますね!!! (2019年3月4日 21時) (レス) id: e8ab226f15 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく話が大好きで、大人な恋愛する淳太くん最高に最高なので更新待ってます(´;ω;`) (2019年3月2日 8時) (レス) id: 57649eb6f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らみ | 作成日時:2019年2月13日 2時

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