Into your eyes 2【黄】

69 ページ19

69




･





･





その日の夜は望が私の家にお泊まりで、秘書のことを話した。





「えー！凄いやん引き抜かれたん？(笑)」





何も知らない望はそんなこと言ってくれるから心が痛む。





「うーん、わかんないけど。
喜んでいいのかな？不安しかないよ。」




「ええやろ！にしても部長にも秘書つくんやなぁ」





「最近特に忙しいし、副部長も入院してるから会議でつけることにしたらしいよー」





「せやけどなんか寂しいな〜
オフィスにAおらんなるとか」





そう言って私の肩に頭乗せてくる可愛いのんちゃん(笑)






「扉1枚挟んだとこにいるよ？(笑)」




「その1枚がデカいねん！
あのガラス分厚そうやし中間部長よくブラインド下げとるイメージやし！
もう仕事しながらAのこと観察できへんやんか！」




「ちょっと待って？私の観察してたの？やめてよ！」




「ええやろ！彼女の観察くらい！」




「仕事しなさい！(笑)」





って、私が言える台詞ではない、絶対に。


仕事しないで部長室で雑談したり、言い合いしたり、…ちゅーしたり、

はぁ、何してるんだろ、私は。






「来月からの営業成績のまとめとか誰がするん？」



「後任の募集かけたって言ってたよ」



「ふーん、仕事出来る子が来たらええけどなぁ」



「そうだね〜
ま、最悪秘書と兼任で私がやる！(笑)」



「あかんって、残業増えたらこうやって二人で過ごす時間減るし！させへん！」





いつも可愛いけど今日は素晴らしく言うことが可愛い望くんですね(笑)




「ふふっ、かわい」




そのままちゅってしたらオスの目付きになったから、さっきの可愛い撤回します…。

70→←68

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す