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story 8 ページ9

「あ"、い"...たぃい」

「嘘つくAが悪いんだよ」


傷つけられた腕が痛くて片方の手で出血を止めようとするも、累は糸を使って私の腕を拘束し、痛くて涙が止まらない私を冷たい目で見つめる。嘘なんかつかなければよかった、なんて今更後悔しても遅かった。遅すぎたのだ


「この傷は僕のモノだっていう証明だから。あぁ、でも、膿むといけないから治療はしておくよ。消えることはないけどね」

「っ、ごめん、なさいっ、ごめ、」

「何に謝ってるの?嘘をついたこと?それとも、逃げ出したくなったとか?」


ひゅっ、と息が詰まる。逃げようと思った訳では無いけどやっぱり累の目にはそう見えていたのだろう。累が怖い、恐ろしい。自分で蒔いた種だとしてもどうにかできる気がしない。恐怖で何も言えないでいるといつもの優しい眼差しに戻った累が私を抱き上げて自分の足の間に座らせた


「まあいいよ。これでわかったでしょ?Aは僕から逃げ出せないし、逆らえない。それさえしなければ僕はずっとAのこと愛してあげるから」

「累、そんなに甘くていいの?」


累の優しい声を遮るように言ったのは累のお姉さん。義姉さんはきっと私のことが嫌いだ。その態度は見ていればわかるほどだからか、累はあまり義姉と私を近づけなかったのに


「ねぇ、そんな女なんか捨ててまた私たちと...」

「黙れ!僕の言うことが聞けないのか?僕の愛する嫁をまだ認めない気か?」

「だって...ひっ!!」


義姉さんの恐怖する顔を見てからチラリと累を見ると私を怒っていた時と同じ顔をしていて、彼女の顔が青ざめるのも仕方がないことだと思ってしまった


「もういい。少し炙る」

「いやっ!!いやあっ!!ごめんなさい!ごめんなさい累!!」


必死に謝る義姉さんを無視して糸で吊るし上げ、私の元へと戻ってきた。義姉さんは泣き叫びながら私を睨みつける。眠ろうと言ってきた累に抱きしめられながら目を瞑ったが、義姉さんのあの顔が忘れられなかった

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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月14日 12時

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