story 29 ページ30
そろそろここに来てひと月が来る。お腹も随分大きくなり、子供たちの動きが激しくなった。きっとそろそろ産まれるのだろう。撫でながら無意識に微笑んでいたらしく、童磨さんが私に声をかけてきた
「笑顔になってどうしたの?」
「いや、そろそろ産まれてくるんだなと実感したんです。早く会いたい...」
「ふぅん。で、名前は決めたのか?」
そう言われて黙り込む。双子の兄弟であるこの子たちにどんな名前をつけようか、と思っていると、ふと、2つの名前が浮かんできた
「
「まだ性別は分からないのにどうしてそんな名前に?」
「...何となくです」
「んー、やっぱりA殿の考えはよく分からないな!」
それを笑顔で言われても、と思ったが童磨さんに何を言っても通じないので言わないことにした。瑠花と瑠都。きっと男の子と女の子の2人が産まれてくると思った。根拠なんてない。ただ私の直感がそうだと働いただけ
「う、あ"っ!」
急にお腹に走る激痛。思い切り中から子供に蹴られているような、そんな感覚に身を攀じる。お腹を抑えながら横たわると童磨さんが私を抱き上げた
「来たな、準備をしよう。さあ、これを飲んで、眠るといい。起きたら隣に子供がいると思うよ」
童磨さんに謎の液体を飲まされると一気に眠気がやってきた。優しい腕に抱かれながら私はそっと瞳を閉じた
瑠花、瑠都
どうか、どうか無事に産まれてきて...
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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月14日 12時