story 28 ページ29
「やあやあ、君が累くんのお気に入りかな?」
「...えっと、貴方は?」
「すまない!まだ名乗っていなかったな!俺は童磨。上限の弐だ」
童磨、と名乗ったその鬼は優しく私の頭を撫でる。優しそうだが上弦の弐だということは十二鬼月の中で2番目に強いということ。どれだけ沢山の人を食べたのだろうか。無意識に睨んでいたらしく童磨さんはオロオロとし始めた
「そんな怖い目を向けないでくれ、A殿」
「...名前言いましたっけ?」
「無惨様に聞いたんだよ。にしても可愛らしい顔をしているな!若くてハリのある肌、さては16歳か?」
「...そうですけど」
「やはりそうか!美味そうだ。どんな味がするのか気になるなあ」
そっと首筋に触れた童磨さんの手を思い切り払う。背筋が凍るかと思うほどゾッとした。本当に食べられてしまうかと思った私は童磨さんかは距離をとる
「ん?A殿のことは食べないぞ。喰ったら無惨様に怒られてしまうからな」
「そうですか。...自分の部屋に帰ってもよろしいですか?」
「ちょっと待ってくれ!まだ何も説明していないだろう?」
説明とはなんだろうか。そう思っていると思い切り腕を引かれて近くの布団に押し倒され、無惨様のように私のお腹を撫でる
「1人はほぼ鬼に近いと聞いてな。きっと普通には産めない。腹を切って出すしかないが、大丈夫かい?」
「きっと大丈夫です」
「そうかそうか!もう1人は君の血が濃いとは言え鬼だ。鬼に成長などないが、やはり人間の子だなあ。けど、急激に成長している。あとひと月ほどすれば産まれるだろう」
そう言われて本当にお腹に子供がいるのだと実感した。少しだけ膨れたお腹を撫でる。あとひと月、君たちに会えるのね。早く会いたい、そして累に報告したい。貴方と私の子が産まれたんだよって伝えたい
「童磨さん」
「ん?何かな?」
「ありがとうございます」
「人間に感謝され慣れているから何も思わないけど、君の言葉は何か違うな」
___________________________
...童磨の口調全然わからん
えっとですね、補足ですが、夢主ちゃんが無惨様に連れてこられた場所は無限城じゃないです!勝手に別荘ってことにしてます。持ってそうだし、無惨様。ちょっと豪華な家ということにしておいて下さい!
2196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月14日 12時